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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge E & 大祓 D
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一輝は、獅子王を構え湖札に対峙する。
「確かに、そんな奥義は見たことも聞いたこともないね。オリジナル?」
「ああ。俺が一番求める力の現れ。まあ、もう一つあるんだけどな。」
そう、一輝は自らを守り、仲間を守り、居場所を守る。そう願い、奥義を習得した。
それを満たす奥義がなければ、満たす奥義が出来て当然だろう。
「じゃあ、見せてもらおうかな!」
湖札は鬼を放ち、一輝に向かわせる。
数は少なくなっているが、その分一体一体の力は強くなっている。
一輝は冷静に鬼を見て、奥義を使っていく。
「霊格開放、牛鬼!」
一輝が獅子王を振るうと、獅子王から黒い霧が放たれ、鬼の一体を斬る。
そして、そのまま黒い霧は集まり、牛鬼の姿になる。
「鬼どもをぶっ潰せ!」
「GUGYAAAAAAAAAAA!」
牛鬼は一輝の命令に従い、鬼を倒していく。
牛鬼は奥義によって霊格を上げており、この程度の鬼では対処できるようなレベルにはいない。
「一応、ただの妖怪では対処できないレベルのを出したつもりなんだけど?」
「まあ、奥義の効果で強化してるからな。あの辺にいる鬼なら、納豆小僧でも潰せる。」
「納豆小僧って、ただ臭いだけの妖怪じゃなかった・・・?」
湖札の言うことはもっともだが、一輝は無茶苦茶なのだ。
「それでも、見た感じこっちに宿してる妖怪じゃ湖札には歯が立ちそうにないし、」
一輝は獅子王を納刀し、腰から八つ首の小刀と、翼を持つ小刀を抜刀する。
「こいつらでいってみるか!」
一輝はそのまま翼を持つほうを投げ、八つ首を振るう。
翼持ちは湖札を攻撃し続け、八つ首は伸びる。
そのまま二振りの刀は湖札を攻撃し続け、一輝に近づかせない。
「これ!凄く邪魔なんだけど!」
「邪魔するための組み合わせだ!当然だろ!」
湖札は刀をよけ続けるが、一輝はそれを追うように八つ首を伸ばし、鞭のように撃ち、隙が出来たところに翼持ちを飛ばす。
「この・・・吹っ飛べ!」
だが、湖札によって翼持ちを弾き飛ばされ、八つ首をつかみ、投げ飛ばされる。
「ひどいな!せっかくの武器を!」
「勝つために必要なら、こうするでしょ!」
「・・・俺もそうするな、うん。」
一輝は湖札の行動に納得し、一気に冷静になる。
「まあ、問題はないけど・・・霊格開放!八面王、是害坊!」
一輝の言葉と同時に、二振りの小刀は姿を変え、八つ首の大蛇、八面王と鳥人間、是害坊の姿を取る。
「二体とも、行け!」
「了解!」
「GYAAAAAAAAAA!!!」
是害坊は雷でコーティングされた木製の歯車、護法輪を湖札に向けて撃ち、八面王はそのまま湖札に向かう。
「わと、まずはこっち!」
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