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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge E & 大祓 D
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湖札は護法輪をよけ、八面王を殴る。
そのまま八面王が何も出来ないうちにボッコボコにし、その巨体から離れる。
「あれ?神獣クラスにかなり近かったはずなんだけど?」
「何も出来ないただの大蛇だからね。これぐらいなら!」
といいながら、湖札は護法輪をつかみ、是害坊に投げ返す。
是害坊はそれをまともに喰らい、その場に倒れる。
「結構簡単に倒せるよ。」
「そうなるのか・・・なら、俺が使うのが一番かな。」
一輝が手を向けると、二体の妖怪は刀に戻り、一輝の手に納まる。
「まだ使えるんだ?」
「一応使えるけど、この状態じゃ大したことは出来ないな。別のでいこう。」
一輝はその二振りを納刀し、蛇腹剣と龍剣をとる。
「西洋の龍蛇二振り。試してみますか。」
「試すって・・・その表現おかしくない?」
「いや、この奥義自体、使うのは今回が初だ。こんなのが出来たってぬらりひょんから聞いてただけだけだ。」
「私もやったこと有るけど、新しい力をわざわざ戦場で試す?」
「面白いからだろ!」
「いや・・・でも、そうだね。」
一輝はまず、蛇腹剣を振り、斬激を飛ばす。
湖札はそれを防ぐが、
「あれ、弱すぎない?」
「早合点は止めてくれよ。」
一輝の言葉に湖札は首を傾げるが、
「あ、いっつー・・・なにこれ・・・・」
「コイツの斬激だよ。」
「でも、それ一回しか・・・」
「ああ。一回だけ通用する、不意打ちみたいなもんだよ。」
湖札は一度しか振っていないのに二回攻撃が来たことに驚くが、一輝は説明を始める。
「コイツのもとは大蛇、パロロコン。こいつは知ってるだろ?」
「うん、地震の神格を持つ大蛇・・・あ、そういうこと。」
「理解してくれたなら説明は省くけど、P波とS波ってだけだよ。」
地震には、初期微動を起こすP波と主要動を起こすS波がある。
名前の通り、P波とS波が引き起こす揺れの強さはS波の方が大きい。
そして、P波とS波ではP波のほうが進む速度が速い。
それを表した攻撃なのだ。
「でも、確かにそれなら決まるのは一回だけだね。さすがにそのことを知っていようといまいと、警戒はするだろうし。」
「だから、こんなことも試してみようかな、と!」
一輝は二振りの刀を振り、斬激をあわせる。
結果、起こることは、
「ちょ、これさっきの比じゃ・・・!」
前の攻撃より強くなった攻撃である。そして、これは合わせ方によって攻撃の型を変える。
湖札はそれをどうにか弾くが、先ほどのこともあり次の攻撃に備える。
そして、一輝はといえば、
「隙あり!」
そこに背中の刀を抜いて振り下ろした。
容赦なく、思いっきり。
「ちょ、こんなのあり!?」
「隙を見せ
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