暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge D & 大祓 C
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「にしても・・・皆違うのにどれも鬼だって分かるんだから、不思議だよね〜。」

ヤシロは百詩編で雹を降らせ、火の玉を操りながら鬼の観察をしていた。

「それに、一部は特殊な業も使うみたいだし。こっちも新しいの使わないと、かな。」

ヤシロの見る先では、火を食らう鬼や、雹では一切の傷がつかない鬼などがいる。
そして、火を食った鬼はそのまま火を吐いてきたので、ヤシロは新しい詩を唱える。

「 Le boute feu par son feu attrape', (放火犯がおのれの火の罠にはまる)
Du feu du ciel a` Calcas & Gominge:(天の劫火がカルカソンヌとコマンジュへ)
Foix, Aux, Mazere, haut vieillart eschappe',(フォア オー マゼール 老いたる重要人物が逃走)
Par ceux de Hasse des Saxons & Turinge.(ヘッセン チューリンゲン 一部のサクソン人に助けられ)」

ヤシロが唱え終わると同時に、鬼の吐いた火が進行方向を変え、鬼を燃やしていく。
それだけでは終わらず、天からも炎が鬼を襲い、火を使う鬼は殲滅された。

「よし。やっぱり百詩編はまだ使える。だったら、」

ヤシロはまだ残っている鬼と、追加された鬼を見て、別の詩を唱える。

「 Au moys troisiesme se levant le Soleil,(第三番目の月に日昇るとき、)
Sanglier, Liepard, au champ Mars pour combattre:(猪と豹、干戈交えんと戦場にあり。)
Liepard lasse, au ciel extend son oeil,(倦んだ豹は天に目をあげて、)
Un Aigle autour du Soleil voit s'esbatre.(見えるは、太陽の周りを飛び回る一羽の鷲。)」

その詩は唱えている間に効果を現していった。
まず、猪と豹が現れ、鬼を蹂躙していく。
次にもう一匹豹が現れ、天にほえる。
最後に、豹の声に呼ばれ、一羽の鷲が姿を現し、鬼を食い殺していく。

「やっぱり、これによる召喚なら、しっかりと機能するし、実力も十分にある。上出来上出来!」

ヤシロはご機嫌でそれらを操り、鬼を退治していくが、そのせいで背後に鬼が迫っていることに気づけず、

「きゃあ!」

背中に一撃を喰らってしまう。

「ゲホッゲホッ・・・いーたーいー!」

ヤシロはそんなことを言いながらもしっかりと自分を襲った鬼を倒す。
具体的には豹の集中砲火で。

「うう・・・あれ使おう。
  Corduba encor recouvrera son siegg
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ