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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge B & 大祓 A
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兄さんにあこがれてた。」
「・・・それは分かるな。一輝様の魅力の一つだ。」
「うん、それで、いろんな人をひきつけるんだもん。本人は無意識のうちに。」
「何の話だ?」
一輝はそのタイミングで目を開け、話に割り込む。
「いえ、なんでもありません。それより、骨はつながったのですか?」
「おかげさまでな。」
「じゃあ、いい加減に本気になってよ。」
湖札は、怒気を含んだ声で一輝に言ってくる。
「・・・二人が言いたいことは、まあ分かったよ。でも、湖札はいいのか?」
「うん。それに、その状態の兄さんに勝たないと、こっちに来てもらう意味がない。」
「そうか。なら、分かった。ここからは容赦はしない。全力でお前に挑む。」
一輝はそう宣言すると、スレイブを納める。
スレイブもすぐに人の姿になり、
「では、私はヤシロの手伝いに行ってきます。」
「ああ、よろしく。」
そのまま鬼の中に突っ込んでいく。
一輝はそれを見送ると、ギフトカードの中から“獅子王”を取り出し、抜刀する。
一輝の服装は一瞬で白い和服に変わり、霊格も上がる。
「じゃあ、俺は湖札の知らない、新しい奥義を見せてやるよ。」
「新しい、奥義?」
「ああ。」
一輝は獅子王を掲げ、言霊を紡いでいく。
「わが身に宿りし百鬼に告げる。これは勅命である。」
いままでの言霊以上に、命令的な言霊を。
「我が望むのは、汝らの力、その集まる武具である。」
そして、その体から黒い霧と輝く霧が流れ出し、獅子王の周りに集まる。
「そして、その武は一にあらず。十の武と成り、我が助けとなれ。」
一輝は量産型妖刀をもとに作った小刀も九本取り出し、そこに輝く霧を纏わせる。
「今ここに、我はこの奥義を発動する。その名は、百鬼武装也!」
一輝が唱え終わると、霧はそれぞれの武器に吸収され、その形を変える。
獅子王は、鞘に百鬼夜行の彫を持ち、刀は凶悪なものになる。
量産型妖刀は、一つは翼を持ち、一つは八つ首に分かれた。
一つは蛇腹となり、一つは龍の爪のような形となる。
一つは巨人が振るうような巨大なものとなり、一つは青い炎を纏う。
一つはその姿が曖昧となり、一つは白黒になる。
そして、最後の一つはブレスレットとなる。
一輝は獅子王を手に持ち、巨大な剣は背中に吊るして、残りは腰にある鞘にそれぞれ収められ、ブレスレットだけ左手首に付ける。
「さあ、始めようか。」
一輝の反撃が、始まる。
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