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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge B & 大祓 A
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は、自分の周りに風のドームを作り、無傷で立っている湖札がいる。
「どこまで天逆海の力を使えるか、確認のつもりだったんだが、ほとんど全部か?」
「さあ、どうでしょう?でも、今の兄さんに勝ち目はないんじゃないかな?」
「かもなー・・・スサノオの力が使えるんじゃ、結構ピンチだ。」
先ほど湖札が言っていたように、天逆海はスサノオから生まれた女神だ。
ゆえに、湖札はその嵐を操る力により、全ての攻撃を防いだのだ。
「どうピンチなのですか?」
「まあ、あれを俺のギフトで破るのは骨が折れるし、」
一輝は言いながら、空気の刃を湖札に撃つ。
それは、湖札に当たる前に止まり、一輝の元に十倍になって返ってきた。
「あぶねっ!とまあ、空気や風を操ると、こんな感じになる。」
「なるほど・・・では、どうするのですか?」
「まあ、こうするだけだよ!」
一輝は火、水の槍を大量に作り、それと共に湖札のもとに走っていく。
「相変わらず、兄さんは単調だね!」
「ああ!ヘンに作戦を立てんのは、性に合わん!」
そのまま、二人は打ち合いを始める。
一輝はスレイブや槍で攻撃をし、湖札はそれを腕で受ける。
一輝の攻撃は、服の袖にすら傷を付けることが出来ていない。
「今度はこっちがいくよ!」
「うを!おいこら!髪の毛切れたぞ!」
湖札は一輝に向かってハイキックを放ち、一輝はどうにか体をそらすが、前髪が切られ、飛ぶ。
「当たり前でしょ!私は気性の荒い、戦いを好む神になってるんだよ!」
「だからって、そこまでの一撃になるか!?」
「なる!神の体と人の体じゃ、差が出来て当然!」
一輝は湖札に蹴り飛ばされ、その威力から、確信する。
「ケホッ・・・やっぱり、憑依じゃないんだな。」
「うん。これは、そんな弱い奥義じゃないよ。鬼道の一族に伝わる奥義の中で、最も強く、最も使えるものが少ない奥義。」
「五代目が生み出した、鬼道の中でも異質な奥義。」
「「神成り。」」
どうやら、一輝の予想は的中したようだ。二人の声は完全に重なり、その場に響く。
「それを湖札が使うってことは・・・自らの力で神を殺し、己がうちに封印したのか?」
「もちろん。契約で縛ったんじゃなく、ね。四年ぶりくらいに日本に帰ってきたら急に現れるんだもん。」
「それは・・・ドンマイ。」
「ありがとう。まあ、どうにか勝てたんだからよかったけどね。」
湖札は詳しく話す気はないようだ。そのときについては話してこない。
「で、あんな神様なら倒しさえすれば言いなりになってくれるし、こうして使えてるんだ。
その点については・・・兄さんよりよっぽど楽かな?あそこまでプライドが高いと・・・」
「ああ、聞く耳もたん。呼びかけを無視してき
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