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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
ウサ耳
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ィの“旗印”と“名前”の手がかりを得て、今日までの戦いは無駄ではなかったのだと確信する。
「連中は近いうちに現れるだろう。」
「ああ。今度こそ階層支配者を狙って。」
「全員が揃うのは三日後。それまでに準備を整えましょう。」
「すぐに黒ウサギにも知らせに―――」
「ヤ、ヤヒョヒョヒョヒョ!!?皆さん、大変でございますよ!!?」
ジャックが、かなりの動揺をしているようで、ホがヒョになって飛び込んでくる。
三人は、どう反応していいのか分からず、顔を見合わせるが、一輝は一つ、心当たりがあったので、宮殿内の気配、霊格を探っていく。
そして、ある一人の気配を見つけ、その霊格を感じると、ジャックがこうなった原因の人物を知る。
「黒ウサギが・・・でも、こんなことって・・・」
一輝は、見たほうが速い、と結論付け黒ウサギの病室に走り出す。
「お、オイ一輝!クソ、悪いが話は後だ!」
「ジン君の釈放、お願いね!」
「あと、四人分のご飯もお願い!」
「そんな呑気にしている場合じゃないですヨ!」
耀は、今回は自分の分だけではなく全員分頼むが、それでも呑気である。
一輝は、病室の前で立ち尽くし、
「こんなことって・・・」
「開けないならどけ。オイ、黒ウ―――」
十六夜は、その場にいる全員は言葉を失う。
その視線は病室の主に向けられている。
「み、皆さん・・・!」
まず、よかったことは彼女が意識を取り戻していることだろう。
傷も大体は癒え、問題はなく見える。
だが、それでも、今の彼女は大事態だ。
そんな状況の中、しゃべることが出来たのは女性陣二人であった。
そしてそれは、大粒の涙を溢れさせている彼女には失礼だが、現状をよくあらわしていた。
「く、くろう、」
「・・・詐欺?」
まさに、そう聞きたくなる状況だ。
なぜなら、彼女は耳を・・・側頭部にある耳を押さえているのだから。
「う、うしゃ・・・黒ウサギのウサ耳が・・・ウサ耳が無くなったのですよッ―――!!!」
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