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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
ウサ耳
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問題児三人のお墨付きである。

そして、そのまま魔王連盟の一同を吹雪が包み、姿を消した。



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「これは一体どういうことだ!?」

宮殿内に、マンドラの恫喝が響き渡る。

殿下が残した言葉と、首魁の中に一輝の妹がいたことにより“ノーネーム”のメンバーは間諜の疑いをかけられていた。
そのためにジンとペストはサンドラを連れ出した、と投獄され、召集会に参加させるかどうかを審議中である。
ちなみに、妹だということは話したが、魔王だということは話していない。二人にも口止めをしているあたり、一輝はあまり知られたくないのだろう。

だが、普通なら真面目になる状況でも、この四人は問題児なので、

「黙秘権発動。」
「右に同じ。」
「拒否権行使。」
「以下、同文。」
「こんなときぐらい真面目に答えられんのかああああああ!!!」

十六夜、一輝、飛鳥、耀の順に答え、マンドラは執務机(ちゃぶだい)返しを発動する。
美しいちゃぶ台返しを見せたマンドラは肩で息をするが、問題児四人はそのマンドラを責めるように睨む。

「そもそも、二人を連れ出したのはサンドラだって話じゃねえか。」
「そして、そんなことになったのは、アンタがサンドラを信じなかったせいで。」
「一緒にいた魔王連盟の子供は前から宮殿に出入りしていたそうじゃない?」
「・・・怪しいのは、私たちじゃなくて“サラマンドラ”のほう。」

そして、そのまま正論だけで返したので、マンドラは一切の反論が出来ない。
怒りは蓄積されても、落ち着くことは出来たようでいすに腰掛け、頭を抱えるようにしてため息をつく。
一輝はとりあえず、頭痛薬を渡しておく。

「それについては、我々に咎がある。実」
「まあ、予想はつくけどな。」
「ああ。“ハーメルンの笛吹き”の魔道書はあいつらから買ったんだろ?」

二人が言葉を遮ってマンドラに返す。
あの時に有ったことを全て知っている二人には、当たり前の考えだ。

そこからは、あの時に殿下とリン、それに初老の従者とローブ姿の女、金髪メイドに巫女服がマンドラをそそのかし、彼らにとって都合よく、一石二鳥になるようにだまされたこと、マンドラはそいつらが魔王連盟だとは知らなかったこと、そして十六夜が旗印から敵についての考察をし、答えは出ない、という結論を出す。

「・・・何にせよ、ようやく敵の全貌が見えてきたって事さ。三人とも、気合入れとけ。」

十六夜が不敵に笑うと、三人も力強く頷く。

「ああ。あいつらを倒す日も近いな。」
「そうなったら・・・いよいよ取り戻せるかな。」
「そうなったら・・・いよいよ取り戻せるわね。」

四人はコミュニテ
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