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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
魔王連盟
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ニティぐらいはあるよ。頭はちょっとあれだけど・・・実力はそこそこだ。」

一輝が言っているのは、“剣閃烈火”のことである。

「それなのですが・・・私たちはある魔王に狙われていまして、そいつに対抗するには最強種の力があると、とても助かるのです。」

一輝に対し、ジャックが説明に入る。

「・・・そういえば、あのザコも一応、星霊だったな。それで、コイツはゴミクズ野郎だけど、星霊を従える力くらいはあるから。」
「おい待て!今、聞き捨てならない言葉が、」
「はい、その通りです。」
「否定しろよ!さすがに、これは否定しろよ!同盟関係だよね!?」

一輝とジャックは共に頷き合う。ルイオスが「またこの展開!?」と叫んでいたが、あえて無視したようだ。

「あ、黒ウサギ!それに一輝さん、ジャックも!」

一輝が満足したあたりで、ジンに呼ばれる。
どこにいるのか、ざっと周りを見回し、上の観客席にいることに気づく。

「ちょうどいいや。あれが、俺達のコミュニティのリーダー、ジン=ラッセルだ。」
「へえ、結構有名だから話には聞いてたけど・・・本当に幼いんだね。」

湖札は、ジンの年齢に驚いているようだ。

「まあ、あれでも魔王を従えるだけの能力は持ってるし、戦闘以外では頼りになるリーダーだよ。」
「本当に、あそこまで幼い子に、魔王が?」
「ああ。たしか・・・“精霊使役者”って魔王でさえも問答無用で従わせるギフトを持ってるらしい。」
「・・・それ、うまく使えばかなり強くなるんじゃ・・・」
「使役対象が少ないんだよなー・・・」

二人の会話は、ルイオスの放つ言葉によって、そこで終わることになる。
その言葉は、ルイオスが白髪金眼の少年、殿下を指差して、

「お前・・・僕と、どこか出会ってないか?」

というものだった。

それに対し、殿下は少しだけ驚いたような反応をすると、すぐに答え始める。

「まあ、うちは商業コミュニティだからな。“ペルセウス”とも、商談の中であったことがあるかもしれないな。」
「ああ、うん。そんな感じがする。なんか・・・結構大きめの商談のときにチラッと・・・」

ルイオスが思い出せず、不快そうにしているのを見て、一輝は、コイツこんな顔のほうが見る機会多い気がするなー、などと考えていた。
そして、そんなルイオスのようすに、ジンは苦笑いを浮かべながら、

「あの、ルイオスさん。その事なんですけど・・・」
「あん?なんだよ?」

ルイオスがそう返してくると、ジンは一瞬で笑みをけし、さりげなくサンドラを後ろに庇うと、

「それ―――レティシアさんを買い取ったとき、じゃないですか?」

ジンの言葉に、殿下の表情が驚愕に染まり、一輝は確信をえて、ギフトカードから獅子王を取
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