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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
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行ったら、箱庭に召喚されたんだ。今日で△□日目かな?」
「何でそこまで被るんだよ。奇跡か?」
「奇跡、だね。で、今は拾ってくれたコミュニティで働いてる。私は、誰かが召喚した、とかじゃなく、気がついたらこっちに来ちゃってた、だから。行く場所もなくて。」
「だったら、その人たちには感謝だな。俺は召喚したコミュニティのノーネームにいる。毎日賑やかで楽しいよ。」
一輝は途中で店により、アイスを二人分買って来る。
「はい、アイス。」
「ありがとう。」
極寒の地でも、熱風が吹くくらいには暑いので、アイスは美味しいだろう。
「兄さんは、こっちの世界でどう過ごしてきたの?」
「あったことと言えば・・・来てすぐに二人助けてメイドにしたり、五桁のコミュニティに喧嘩を売ったり、この辺りで魔王のコミュニティと戦ったり、南側の箱庭の外でたった三人で魔王に挑んで、そこでメイドが二人増えて、その後すぐに魔王のゲームをしたり・・・かな?」
「いや、なにやってるの。と言うより、よく生きてるね。」
湖札の反応は当然のものだろう。
「まあ、意外とどうにかなるっぽいぞ。」
「まあ、兄さんらしいけど・・・それだと、今兄さんのコミュニティにはメイドが四人、いることになるの?」
「いや、話に出てきた四人は、俺個人のメイドになる、かな。
コミュニティとしては二人。あと、十六夜ってやつに一人、いる。」
「・・・。ゲームの結果なの?」
「三人は。一人、隷属とは少し違うやつがいるんだけど。」
湖札が一輝を呆れきった目で見る。
「まあいいや。脅して、じゃないんだよね?」
「それはないよ。で、今は四人とも休暇中。」
「そっか。あ!あれやらない?」
湖札が指差すのは、射的のような店だ。
使えるのは、様々な銃から弓、ボウガン、スリングショットなどの道具から、手で投げるという原始的なものまである。
「どんなルールなんだ?」
「分からない!けど、面白そうじゃない?」
流石は兄妹、こういうところは似ている。
「まあ、面白そうだな!」
二人は、その露店に向かう。
「すいませーん!ルールを教えて欲しいんですけど!」
「ん、ああ。二人一組で、こっちの用意する選手と戦ってもらう。武器はこの中から選び、他の攻撃は禁止。で、こんなのを」
といいながら、店主は小さな皿のようなものを取り出す。
「三つ体に付けてもらって、これが全部割れたら失格。先に相手を全員失格にしたほうの勝ちだ。」
「だって。どうする?」
「楽しそうだし、兄さんと私の二人で出よう?」
「OK。じゃあ、やらせてください。」
「わかりました。まずは、使用する武器を選んでください。」
二人は並べてある武器の前に立ち、選んでいく。
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