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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
スレイブ
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が兄に迷惑をかけて何が悪い。」
もうダメです。
聞かずには、いられません。
「では、箱庭にいる間、あなたと共に居て、いいのですか?こんな、剣として中途半端な、私が?」
「もちろんだよ。ってか、箱庭を出てからもだ。」
マスターは、私の望み以上のことを許してくれた。
感情を持っていても、関係ないといってくれた。
マスターの剣で、いさせてくれた。
「だからさ、もうそのことで悩むな。
感情を持ってていいんだ。むしろ、喜ぶべきことなんだ。」
そうか、私は・・・それを、受け入れることが、出来なかったのか。
「スレイブが望むなら、一緒にいて欲しい。
剣として、仲間として、友達として、家族として、妹として、一緒にいて欲しい。」
そういって、マスターは、私を抱きしめてくれた。
ああ、なんて暖かいのだろう。
もう、我慢できないじゃないか。
「うあ、マスター、私、私、」
「もう我慢するな。泣きたいときには、泣いていいんだ。声を上げて、泣いていいんだ。」
「でも、私・・・」
「いいんだよ。一回泣いて、すっきりしろ。泣き止むまで、一緒にいるから。
感情は全部、受け止めてやるから。」
私は、そこでもう我慢が出来なくなり、声を上げて、泣いた。
生まれて始めて、感情をさらけ出した。
マスターは、そんな私を、優しく、抱きしめてくれた。
私が泣き止むまで、ずっと。
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