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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
スレイブ
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マスターは優しくするのですか!それがなければ・・・感情を持たずに、いれたのに・・・」
これでは、情けない姿は一向に直りません。
「これでは、マスターの、お役にたてない。恩を、返せません!」
それに、マスターのお顔が、見えません。
「お願いですから・・・私に、恩を返させてください・・・」
こんなにも見たいのに、見ることが出来ません。
「お願いしますから、私を・・・」
でも、何でこんなことを思うのでしょう?私は、剣なのに。
「私を、あなたの剣でいさせてください・・・」
ああ、それでも、こう思わずにはいられない。
「あなたと共に、いさせてください・・・」
きっと、マスターは微笑んでくれている。
私のことを、やさしく見てくれている。
それを見たい。
でも・・・見ることが出来ない。
力が抜けて、私はその場に腰を下ろしてしまいます。
崩れる様に、下ろしてしまいます。
「そっか。ありがとう、スレイブ。」
なぜ、ここでお礼を言うのでしょう?
「でも、それは間違いだよ。」
マスターは、言いながらゆっくりと、私に近づいてきます。
「そんなに悩ませちゃったのは、あんな言い方を、俺の剣になってくれって言った、俺のせいだ。本当に、ごめんな。」
マスターは私に謝りながら、近づいてくる。
そんなことはありません。私は、あの言葉に助けられたのですから。
謝るのは、私のほうなんです・・・
「だから、ハッキリと言っておくよ。」
マスターは、私の目の前まで歩いてきました。
そして、私の頭に手を置いて、
「俺は、そんなスレイブのほうがいい。」
撫でながら、そう言ってくれました。
それは、反則です。涙が、余計に止まらないじゃないですか。
「嘘、です。そんなの、」
「嘘じゃないよ。俺は、今のスレイブに一緒に居て欲しい。」
私は、声を上げないよう、必死になきます。
そこまで情けない姿は、見せたくありません。
「だから頼むよ、そんなこと言わないでくれ。」
「でもっ、私は剣なのに、」
「確かに、お前は剣だよ。でも、感情はあっていいと思うんだ。」
さっきより、嗚咽がひどくなってきました。
「むしろ、そうであって欲しい。剣として一緒に居るなら、それだけの時間を過ごすなら、家族みたいなもんだろ?」
「家族・・・?」
ああ、ダメです。
もう、感情を抑えるのが辛いです。
「ああ。家族。そして、家族には笑顔でいて欲しい。」
「私は、家族になっても、いいのですか?」
「いいよ。」
「私は、剣なのに。」
「いいんだよ。それに、俺は人としてみてるんだ。」
「迷惑に、感じるかも、」
「家族ってのは、そういうもんだ。妹
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