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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
一対三
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倉庫の中にしまうことになった。

「なあ君、うちのコミュニティに来ないか?」

その言葉に振り向くと、野次馬の一人がいた。
マスターを笑ったクズの一人だから、しっかりと覚えている。

「断る。私はマスターに仕えている。マスターのもとを離れるつもりはない。」
「だからって、君はノーネームに埋もれるべきではない。きちんとした待遇をするつもりだし・・・」

そういうと、このクズはマスターのほうを見る。

「コイツよりは、強いやつがいると思うよ?」

私の中で、何かが切れる音がしたが・・・

「一回落ち着け、スレイブ。こいつは、お前がいくら言っても聞く気はないよ。」

マスターに止められたので、落ち着くことにする。

「アンタは?」
「ノーネームの寺西一輝。コイツのマスターだよ。」
「だったら話が早い。そちらのお嬢様を、こちらに譲ってもらおうか。貴様には手に余るだろう?」

今すぐにでも斬りかかりたいが、マスターが手振りで抑えるよう示すので、マスターに任せることにする。

「確かに、俺にはもったいないくらいの子だけど、オマエに比べれば圧倒的にましだよ。」
「何だと?」
「どこのコミュニティか知らないが、オマエにはこの子を渡す気はないし、俺が劣ってるとも思わないし、何よりこんな可愛い子を渡すつもりはない。」

最後の一つは必要だったのだろうか?
そして、やはりこの人は、私のことを  として見ている。
今、確信した。

「そこまで言うのなら、示してもらおうか。」
「どっちが強いのかを?」
「ああ。さすがに、ノーネームにそこまで言われて黙っているわけにはいかないからな!」

クズがキレたが、マスターは何のリアクションもない。
むしろ、この程度かとがっかりしているようだ。

「いいよ。言い訳できないように、主力メンバー全員出したら?」
「後悔するなよ、小僧・・・!」
「じゃあ、すいませーん!場所借りてもいいですかー!?」

マスターは一本角の人に、場所の使用許可を取りにいく。

こうして、マスター対コミュニティ“剣閃烈火”の試合が執り行なわれることになった。

結果が目に見えてるが、それは気にしないほうがいいだろう。
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