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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
ヤシロ
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しないと。」

一輝は内容を頭の中で整理し、確認を取る。

「つまり、俺はスレイブとデートしつつ、おかしなところを探せば?」
「後、楽しませることも。」
「結構難しいな・・・」
「まあ、頑張るしかないですね。」

そうして、一輝の今後の方針が決まり、二人は出て行く。

「ホント、難しいな・・・俺に出来んのか?」
「お兄さんだもん、きっと出来るよ。」
「おわっ!?」

一輝は急に後ろから声をかけられ、驚きの声を上げる。
そのまま後ろを振り向くと、ヤシロがベッドの上に座っていた。

「寝たんじゃなかったのか?」
「狸寝入りだよ。運んでくれてありがとう。」

一輝は呆れながらも、こんなやつだったな、と受け入れた。

「で、わざわざ狸寝入りをした理由は?」
「一つ目はお兄さんとお話しするため。私だってスレイブちゃんみたいに遊びたいんだけど・・・今回それは無理だろうしね。」
「そっか。ありがとう。」
「あははっ、何でお礼を言うの?」
「なんとなく言いたくなったからだよ。」

一輝はそう言うと、紅茶だけを取り出す。

「さ、お話を始めようか。と言っても、話すほどのことはないけど。」
「うん、この機会に私が聞きたいことを聞くから、大丈夫だよっ。」

ヤシロは紅茶を一口飲むと、最初の質問を始める。

「じゃあ、何で私たちを助けたの?」
「何でって、何が?」

一輝は本気で聞いていることが分からず、ヤシロに聞き返す。

「だって、助けることには責任が生じる。全ての場合がそうではないけど、今頑張ってるスレイブちゃんも、箱庭でお兄さんが助けた人たちもそうでしょ?」
「まあ、ヤシロちゃんたちは、俺と一緒に来ることになっちゃってるからな。」
「そうじゃなくて、お兄さんが助けた全ての人。他のコミュニティの人たちもね。」
「・・・ヤシロちゃんもそのこと知ってるの?」
「前に女子会を開いたんだっ。内容はお兄さんについてで、また開く予定だけど・・・お兄さんも来る?」
「俺について議論をする女子達の中に入る?居心地悪すぎるだろ。」

一輝は心から断り、紅茶を飲む。

「まあ、強いて言うなら、父さん達のことから立ち直ってからは、妹が自慢できるような人間になろうって努力してたし、それがもう癖になったからだよ。
 下層での悪質コミュニティなら、魔王のところじゃなければ解決できる自信あるし。」
「ふうん。じゃあ次、お兄さんは私たちが邪魔だとは思ってないの?」
「思ってない。」
「わあ、即答だ!」

一輝は何のためらいもなく、反射的にそう答えた。

「そう思うんなら、助けてないよ。もしそう思ってたら、音央と鳴央のゲームも最悪の形で終わらせてたし、スレイブも解呪してない。ヤシロちゃんのゲーム
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