15部分:第十五章
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ではないのだからな」
「そういうことですか」
「ドイツ料理といっても色々ある」
そう本郷にまた念押しをする。
「だからだ。何が出ても期待はしている」
「何が出てもですか」
「ドイツ料理がまずいと思うか?」
「いえ」
本郷もそれは否定するのだった。
「確かにフランス料理やイタリア料理に比べれば華やかさはないですけれどね」
「その通りだ」
役もそれは認める。
「けれど。家庭の味って言うんですかね」
「そうだな。そうした落ち着いた味だな」
「宮廷料理とかばかりじゃ飽きますからね」
本郷は続いてこうも言うのであった。
「けれど家庭の料理っていうのは飽きませんから、やっぱり」
「そういうことだ。だからドイツ料理はいい」
そうしてまたドイツ料理を評価してみせる役であった。
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