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アップル
第七章
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ら」
「じゃあ何でそんなに困った顔になってるの?」
「甘過ぎるんだよ」
 だからだというのだ、これは甘党と言うにはいささか矛盾する言葉だった。しかし彼はここでこうも言うのだった。
「日本人から見れば」
「だからなの」
「うん、だからだよ」
 それでだというのだ。
「僕にとってはね」
「あら、日本人の甘さってそんな感じなのね」
「そうだよ、日本人の味覚はね」
「薄いのが好きなの」
「アメリカの味覚には慣れたつもりだったけれど」
 それでもだというのだ、確かに彼もアメリカに暫くいてアメリカの味覚には慣れていたのだ。だがキャロルの今のアップルパイとアップルティーの甘さは。
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