12部分:第十二章
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。そういえば」
本郷もそれに気付いて頷く。
「それじゃあそういうことで」
「うん。ではな」
こうして二人は一旦部屋に戻った。暫くして部屋の扉をノックする音が聞こえてきた。本郷も役もその音を聞いて来たと思った。
「お目覚めでしょうか」
「はい」
「何でしょうか」
声は若い娘のものであった。しかしエルザのものと違うところを見るとそれは使用人のものであるらしい。
「朝食の用意ができました」
「わかりました。それでは」
「暫しお待ち下さい」
二人は扉越しにそう言葉を返すとざわと着替える程度の時間を作ってそれから扉を開けた。扉の前には予想通り可愛らしい娘の使用人がいた。所謂メイドであり服も黒と白を基調としたそうしたものである。何処かオーストリア風の趣があるものであった、
「お待たせしました」
「それでは」
「はい、こちらに」
メイドはにこりともせず機械的な声で二人に述べた。そうして昨夜の夕食を採った食堂に案内するのであった。道筋は同じだが夜とは違うせいかその雰囲気は全く異なるものであった。二人は夜に比べてはかなり明るいその廊下をメイドに案内されて進むのであった。
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