第八話
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
結果だけいえば、あの量の食材は全て四人の胃の中に消えた。
聞けば俺は二日間寝ており、アテは自分の力を抑え続け、立夏は結界を張り続け、とリズ姉以外皆エネルギーが足りなさ過ぎたのだ。
割合としては、アテ、立夏が二人前ずつ、リズ姉が一人前、残りは全て俺、と言った感じだ。
「さて、食べ終わったのはいいけど、この感じは落ち着かないな・・・」
「でしょうね。神殺しである武双と、女神である私がこんなに近くにいるのですから」
カンピオーネは神を倒すために、神と遭遇した場合力が湧いてくるのだ。
さらに言えば闘争本能が戦えと訴えてくるので、一瞬でも気を抜くと無意識のうちに攻撃してしまいそうになる。
「どうにかして、アー姉の神性を抑えれるといいんだけどね・・・リズ姉は何か良い案ない?」
「あるわけがないだろう・・・確かに私は術式にたけているが、もはやそれは人の領分ではない。アイデアがあるとすれば、武双かアテのほうだろう」
神性を抑えるアイデアか・・・なんかあったはずなんだけど・・・
「あ、そうだ。グレイプニルの術式を変えれば、それでいけるって言ってた」
俺がそう言うと、三人がこっちを向いた。
「確かに、武双はいけると思うとは言っていましたが・・・誰ができるといっていたのですか?」
「それは・・・あれ?誰だっけ?」
結構親しい立場の人に聞いたはずなんだけど・・・あれ?人だったっけ?
「覚えてないけど、間違いない。それは自信がある」
「なんでソウ兄はそんな曖昧な情報で動けるのかな・・・?」
「それに、その作業がどれだけ大変か、分かっているの?」
姉と妹から同時に批判された。
「でも、これしか手段がないし。それとも、他に何かアイデアが?」
「それは・・・確かにないな。仕方ない、やるとするか」
俺の質問に対し、リズ姉は肯定を返してグレイプニルを召喚する。
「全部を取り出すには場所が足りないが、その必要はないだろうし、大丈夫かな」
「うん、そうだね。でも、呪力はどうするの?リズ姉だけだと足りないよね?」
「そうだが、それについてはガソリンタンクがいるだろう?」
呪力のガソリンタンクといわれると、少しばかり心当たりがあるんだけど・・・
そんなことを考えていると、リズ姉は俺の目の前まで歩いてきて、
「というわけで、呪力を貰うよ?」
「はいはい、分かりまし、ムグ!?」
自分の唇を、俺のそれに重ねた。
・・・っておい、ちょっと待て!!
「プハッ、リズ姉!アンタなにやってんだ!?」
「何って、キスだけど?」
「さらっと言ってんじゃねえ!」
なんで当たり前のように言うのかな!?リズ姉以外皆顔が真っ赤だぞ!
「だって、武双はカンピオ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ