TEAR
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めちゃくちゃレアなんだからね」
「あの牛やメイドが?」
「あたしがもっと修行したら、星霊の方が絶対アンタより強いんだから!」
バカにしたように言うナツに負けじとルーシィが反論する。
「で・・・今回貰った鍵はどんなのなんだ?」
「人馬宮のサジタリウス♪」
「人馬だと!?」
グレイが想像したのは、顔が馬、身体は人間の人馬だった。
「いや・・・こうじゃない?」
ルーシィが想像したのは、上半身人間、下半身馬の人馬だった。
「馬でも人でもないよ、それ」
ナツが想像した顔のついた花にタコの足の謎生物にルーシィがツッコむ。
「さて・・・早速だが、ギルドに戻ってお前達の処分を決定する」
「うお!」
「!」
「うっ!」
「忘れかけてた!」
エルザの言葉に全員反応する。
「私は今回の件について、概ね海容してもいいと思っている」
「言っておくけど、私はアンタ達を許してなどいないわ。今の私から見て、アンタ達は罪人よ」
ティアは若干不機嫌そうな口調で言い放つ。
どうやら先ほどの『礼は言わんぞ』に対し、何か不機嫌になるポイントがあったようだ。
「しかし判断を下すのはマスターだ。私もティアも弁護するつもりはない。それなりの罰は覚悟しておけ」
その言葉に、グレイとハッピーとルーの顔が青くなる。
・・・ハッピーは元々青いが。
「まさか『アレ』をやらされるんじゃ!?」
「ちょっと待て!『アレ』だけはもう2度やりたくねぇ!」
「うわーん!生き地獄だぁー!」
「『アレ』って何ーーーーー!?」
3人の言う『アレ』に不安を覚えるルーシィ。
だが、ナツは余裕の笑みを浮かべていた。
「気にすんな。「よくやった」って褒めてくれるさ。じっちゃんなら」
「すこぶるポジティブね」
「いや・・・『アレ』はほぼ決定だろう。ふふ・・・腕が鳴るな」
エルザの言葉に、ナツの余裕の笑みが徐々に崩れ、最終的に驚くほどの汗が流れる。
「いやだぁー!『アレ』だけはいやだー!」
「さぁ行くぞ」
「だから『アレ』って何ー!?」
エルザにマフラーを掴まれ引き摺られるナツ。
とぼとぼ、ぐうたら〜と暗いオーラを背負って歩くグレイとハッピーとルー。
自業自得よ、と明らかに5人を見放したように腕を組んで歩くティア。
全員の言う『アレ』が解らず恐怖するルーシィがギルドまで歩いていく。
1名、引き摺られているが。
「?」
・・・なのだが、妙に周りの人たちがざわざわ、ひそひそとナツ達を見て小声で会話している。
「何だ・・・?ギルドの様子がおかしい・・・」
「ん?」
全員の足が止まる。
「な・・・何?え?」
「これは・・・」
ギルドを見る目が見開かれる。
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