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東方攻勢録
第七話
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てないで避けな!」


お空の攻撃はなんのためらいもなく俊司達に放たれる。

予期せぬ急展開に戸惑いつつも、なんとか攻撃をさける俊司達。


(いきなりすぎる……こいしちゃんがいなくなってから急に攻撃を……こいしちゃんが……いなくなって……から……!!)


こいしがあることをしようとしてこの部屋からいなくなった瞬間、お空は抵抗することをやめて攻撃を開始した。

お空はさとりとは主従関係で、本人もさとりのことをよく慕っているし、同じさとりのペットである火焔猫燐とは親友だ。それに、さとりの妹であるこいしにも面識はあるはずだし、仲はいいはず。

彼女は地霊殿でおきた異変以降は、間欠泉地下センターで仕事をしている。しかし、依頼主である神奈子達のことはうっすらとしか覚えていなかったのに、さとりたちのことはまったくといって忘れていなかった。彼女にとってはそれほど思い入れがあるのだろう。

それがもし、さっきの状況に置き換えたなら……彼女の不可解な行動に説明がつく。






お空は俊司達を攻撃したくないから抵抗したのではなく、こいしを傷つけたくなかったから抵抗していたのだ。






(つまりこいしちゃんはこれに気づいて……だとすると考えてる策って……)

「おい少年! どうする!?」

「あ……俺と萃香さんと相馬さんでお空さんを止めます! その間に小町さんとメディスンさんで兵士を!」

「おう!」

「了解!任せときな!!」


小町は兵士を止めるために一気に距離をつめる。目標は、お空を操っているだろう、右腕にキーボードを取り付けた兵士。

能力によって一瞬で兵士の前に立った小町は、模造の鎌を使って攻撃をしようとする。


(気絶くらいならこれで……!?)


一瞬で近寄った小町に兵士も気づいてるようだった。だが、驚いた表情はしていない。







なぜか兵士は小町をみて笑っていた。






(なっ……笑って……!?)


鎌を振り下ろそうとした瞬間、兵士との間に何者かが割り込んだ。

手のつめを立てると、そいつは小町を攻撃しようとする。危険を感じた小町は、攻撃を中断するとすぐに距離をとった。


「ちっ……」

「われわれがいつ操っている妖怪が1人だと言った?」

「……」


小町と兵士との間に入ったのは、黒を基調としたゴスロリの服を着た猫耳の妖怪。







さとりのペットの一人火焔猫燐だった。







(くそっ……よりによってこいつか……)

「……」


お燐は何も言わずに小町を見てる。


「小町さん……あの人は?」

「火
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