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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第49話 血盟騎士団本部
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やはり少し抵抗があったから、邪険するのは無理無い事だが、流石に礼を言われたこの場合はそうはいかない。
「それに、礼ならばオレよりもキリト……アスナとレイナにだろう?正直、あの3人がいなかったら、もっと危なかったのも事実だ」
リュウキは思い出しながらそうも言っていた。キリトは相変わらず、自分と同じソロでプレイしているが、あの姉妹は違う。そう、この最先端のトップギルドの一員。
そして、副団長まで勤めているというから驚きだ。あの時は……そう、第1層ではスイッチ、パーティ申請すら知らなかった初心者だったのに。剣の技術はすばらしいものがあったが……。それでも最前線のトップにまで来るのは凄いとリュウキは正直感じた。
妹のレイナはその補佐。
立場的にはアスナが上だが、2人で互いを支えあっているとも思える。事実、あのBOSS戦においても……全体に指示を出しつつ、かなり優秀な働きをしていたのだ。
「……その通り。勿論、あの3人にも礼はしたよ。だが、君だけだったのだよ。君だけが捕まらなくてな」
ヒースクリフは僅かながら苦笑いをしていた。そう……リュウキはとコンタクトをとるのは思いのほか難しい。リュウキは、大概ダンジョンにいるからだ。
街にいるのなら、フレンド登録している場合、コンタクトをとることは容易に出来る。……が、ダンジョンはマップでの位置追跡もできない、そしてメッセージも送ることが出来ないのだ。
だから……彼と接触するのは 並大抵じゃないのだ。
《リュウキに出会うために必要なもの、それはかなりの根気、そして努力、何よりも……運!》
それだけを聞いたら、とんでもない奴だと思う実際に。情報屋のアルゴでさえ、非常に骨が折れるのだから。だが、当の本人はどこから、情報を得たのか……攻略会議には顔をだし、BOSS戦の際にも大抵は参加する。その時を狙って、フレンド登録をしようと狙っているプレイヤーも少なくは無い。
特に、血盟騎士団に所属しているあの
異性のプレイヤー
(
・・・・・・・・
)
は。
「……それもそうか」
リュウキも自分自身そう思っているのか、納得をしていた。ダンジョンでの野宿も最早日常茶飯事だ。この世界の上層付近……最前線であるあたりまで登ってきたら、ある程度の≪慣れ≫というものも出てきて宿屋に戻るのが億劫に思えているのだ。まぁ、この世界のプレイヤーを探しても、そんな感性の持ち主リュウキくらいだと思われるが。
兎も角、リュウキが街で宿をとるのは、主にパーティ行動を時だけなのだ。
「それで? 本題は何だ? ……まさかとは思うが、以前の礼だけ……なわけは無いと思うんだが……?」
リュウキはヒースクリフの方を向いて、そう聞いた。
「うむ。用件と言うか、お願いなのだが……
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