暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第49話 血盟騎士団本部
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レに用とは? まだ、BOSSの攻略には時期早々じゃないのか?」
「いや……そうではないさ」

 ヒースクリフは、城の奥を指差した。

「ここから先の事は中で話そう」

 そう一言 言うと、ヒースクリフは先に入っていった。

「……まあ、今は特に用は無いから良いか。」

 リュウキも、続いて入っていった。このまま、帰るのも手だと思えたが、リュウキ自身もヒースクリフとは、話をしてみたいと思っていたようだ。

 リュウキは、決して認めないと思うけど、共感した部分があるのだろう。ある意味似た者同士、この世界の生きた伝説と言われている男達なのだから。



〜第55層 血盟騎士団本部〜


 その城内を更に進んでいき
 ヒースクリフと共に、指定された部屋に入っていった。そこは、塔の一フロアを丸ごと使った円形の部屋。前面透明のガラス張りの部屋。
 そして、巨大な机が置かれ、そしてその奥に椅子が並んでいる。謁見の間に見えなくもない作りだった。

 部屋に入ると、椅子を一つ、ヒースクリフがオブジェクト化し呼び出す。そして、リュウキと対面になるように設置した。

「別に立ったままで良い」

 リュウキはそう返した。だが、ヒースクリフは眉ひとつ動かさず。

「まぁ、そう言わずに座りたまえ」

 そう答えると、ヒースクリフは、腰をかけた。

「………」

 リュウキもそれに続き、腰を下ろした。こうして、1対1で対面をするのは初めての事だった。

「……まずは、礼を言わせてくれ、リュウキ君。以前のボス攻略の際……助かったよ。君のおかげで我がギルドから死者が出なかったといっても良い」

 出頭にヒースクリフが頭を下げた。他のプレイヤーが見ていれば仰天すること間違いの無い光景だ。天下無双に近しいプレイヤーが頭を下げるのだから。その知名度ならば、リュウキを遥かに凌ぐ。

 まあ、リュウキも≪ビーター≫と言う悪名もあるから、ヒースクリフほどのそれは無い。

 それはそれでリュウキにとっては、自分を翳らせてくれるという意味では好都合と言うものだった。

 少し……とは思えないが結構な確立で言い寄られる事は多々ある。
 それに、主に異性のプレイヤーからが要注意だ。対応に凄く困るから。だからこそ、リュウキはフードをあまり手放せないのだ。

 話は少し逸れたから戻すと、ヒースクリフの言葉を説明すると所謂前回のBOSS戦でのアシストの事だ。BOSSへのクリティカル・ヒットの連撃で後退させたから、仲間たちが回復することが出来た。と言う事なのだろう。

「……礼には及ばない。パーティ、レイドを組む以上は、助け合うのは至極当然。当然の事をしただけだ」

 リュウキは、そう言って返した。此処にくるのは、
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