暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第49話 血盟騎士団本部
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ろう。

 その名は《神聖剣》。

 攻防自在の剣技。突出すべきはその防御力。リュウキも間近で《視た》事があるが、間違いなく絶大だと感じていた。だが。

「…………」

 拭えない違和感もあるのは確かだ。
 その違和感の正体。
 どういえば、良いのか言葉がまるで見つからないのだ。これは、リュウキにとって珍しい事の一つである。後何か……1つ欠片(ピース)が揃えば……しっくりくるものが見つかりそうなのも事実だった。

「まぁ……いいか。別に」

 リュウキ自身は自らの力が万能などとは思っていない。
 例え、たかがデジタルデータと思っていたとは言え、このSAOは最新のものだ。中々解析できないものもあるだろう。そして、何よりも ゲームの中からであれば、限界があるのも事実だった。システムコンソールでもあれば別なのだが。

 ……解析が簡単に出来るというのなら、この魂の牢獄から脱出する術も見出している、とも思える。

 それができない以上は、リュウキは積極的に事を起こそうとも思わなかった。そして暫くして

「お前は?」

 ギルドの一員だろうか、本部の扉の前に2名現れた。それぞれ、かなりのレアな装備だろう槍と剣。
それを交差させていた。それは、門番を彷彿とさせる動きだった。


「俺は、ここの団長に呼ばれたから来た。入るな、と言うなら無理にとは言わない、直ぐにでも帰ろう」


 リュウキは少々面倒くさそうにそう答えていた。
 まさに、RPGで言う、城に入る前の定番の門番と言う感じだ。こういう、イベントは大体同じようなもので、相手がNPCと違って、人間だから『面倒くさい』。
 そして、こうやって止められていたら呼び出しした本人が出てくるのも定番だ。

 リュウキがそう思っている内に、扉が開いた。

 どうやら、ベタな定番であるイベントが起きそうだ。

「だ……団長」

 現れたのがそう、ヒースクリフだった。足止めを喰らっている時、呼び出しをした本人がご登場するのも正に定番だ。

「私が呼んだのだ。構わないよ君達」

 ヒースクリフは2人にそう言うと、2人は離れていく。その姿を見たリュウキは改めて、そのカリスマ性を凄まじいものだと思った。全てNPCの普通のRPGならまだしも、これは生きた人間が行うVRMMOだ。 その世界で、こういった状況を展開する……強制でもない限り、中々出来るものじゃない。
 それに、基本的な事はNPCで事足りるのだが……おそらくは進んで彼らは門番みたいな事をしているのだろう。
 NPCだけでは 看破できない とある驚異が生まれているのだからそれも仕方がない。

「……随分と大層なものだな。気づかない間に、此処まで強大になった、と言う印象が強い。 それで、オ
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