暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
東方舞踏会
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ものの、二、三体の敵を狩る頃にはすっかり微調整も終了していた
役人(クリスハイト)?いたか?そんなやつ

「さすがにこのメンバーだと道中の敵はただの雑魚か」

「まあ、アインクラッド攻略とかじゃなくて誰でも参加できるイベントクエストだもんね。私たちの平均レベルもそれほど高いわけじゃないし」

SAOのレベルや能力引き継ぎ組(アスナ、リン、クライン、シリカ、リズベット)は高いし、ALOのベテランであるリーファは高いものの、低レベル組(キリト、シノン、ユウキ、クリスハイト)もいるため相殺されている
故に敵の強さもさほど高くない

「なんていうかよ……物足りねェなぁ」

「ボスに期待しようか……っと、どうやら着いたみたいだな」

いきなり森が開けたところに建っていたのは薄暗い古ぼけた洋館
外壁は血のように紅く朱く染まり、いやがおうにも緊張感が高まる

「如何にもってとこじゃねェか……」

「大丈夫か、クライン。震えてるぞ?」

「へっ、武者震いだよ武者震い」

キリトの質問に親指を立てて答えるクライン。時折忘れそうになるが、クラインも戦闘経験豊富な古強者なのである。見えないが

「それにしても、何が出てくるんだろうな。洋館から察するに、御同類(吸血鬼)か?」

「私の同じ(魔女)って可能性もあるかな」

「まあ、入ってみればわかるだろう」

洋館の扉をキリトが勢いよく開く。扉は予想を裏切ってなんの音も立てず、滑らかに動いた
そして、開くと同時に中から夜の森よりもさらに冷たい空気が漂ってきた
それはまさしく
―――プレッシャー―――

「この先に間違いなくいるな」

「そうだな……。基本はいつもと同じでいいか?」

キリトの言葉に全員が頷く
そして、アスナとクリスハイトがバフをかけて準備完了

「行くぞ!」

キリトの言葉と同時に全員が同時に洋館の中に走り込んだ

洋館の中は扉が一つあり、さらに巨大な窓があった他は何もない円形状の空間があった
警戒しつつ部屋の中程まで入ると突如後方から巨大な音が響いたので振り返ると、入ってきた扉が閉まっていた

「出入り口が!」

「どうせ、逃げるつもりはない。それに……来たみたいだぞ」

俺を含む探索スキルを持っている面々は気づいていた。この円筒状の部屋の上方、この洋館のように紅く染まった満月が見える窓の側に小さなエネミー反応があるのを

「今日は月が綺麗ね」

翼を羽ばたかせ、月の光に映し出されたのは小さな身体。白いスカートに白い服。胸元には紅いリボンが結ばれている
顔は非常に整っており、幼いながらも気品さが漂っている
蒼い髪の上には服と同色の帽子を被り、微笑みを浮かべて飛んでいた

しかし、俺達が彼女を侮
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