第24話「股を拭き拭き」
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におぼれてしまいそうな自分がいるのだ。今にも堕ちそうな自分自身を自覚して、麗華はどうにかギリギリで踏ん張っている状態だ。
「素直になったらどうですか?」
「ふざけないで!」
堕ちることを煽られると、麗華はキリっと始を睨む。
だが、こんな恥ずかしい状態のまま睨み返す表情など、むしろ男を喜ばせるエッセンスに他ならない。部員達はますます喜び、とっくに再勃起していた股間をさらに硬く盛り上げる。ともすれば輪姦でも始まらないかと恐ろく、そしてどこかで好奇心を抱く自分自身が憎かった。
「そうだ。みんなで先輩にぶっかけませんか?」
始がニッコリと提案する。
「……何、言ってるの?」
麗華はさーっと青ざめていた。
「お、マジか?」
「いいんじゃね?」
「みんなでかけまくろうぜ? その方が始もヌけるって事だろ」
部員達は口々に賛成し、麗華本人の了承など確認せずにそれぞれのペニスを取り出す。皆、一様に自分の一物をごしごしと捌き始めた。
「ちょっとみんな……」
麗華はペニスに包囲された。無残で情けない姿勢のまま、男という男に囲まれながら体を自慰行為のネタにされている。この大変な自体に麗華は混乱し、逃げようと脚を閉じかけるが始に押さえつけられる。
「駄目ですよ? 動いちゃ」
始は麗華の背中を抱き起こし、そして持ち上げた。
「ちょっと! 始君!」
開脚のまま、秘所を皆に見せびらかすような抱き上げ方だ。そんな形で脚を持たれていては、閉じようにも閉じられない。そのままベッドへ持ち運ばれ、麗華は柔らかなシーツに置かれた。
「さあ、ここでオナニーをして下さい」
「何言ってるの! するわけない!」
「してもらわなくっちゃ困ります。だって、先輩不真面目なんですもん。手だけじゃ、さっきから僕全然射精できませんし」
「そんな事言っても……」
麗華は渋るが、
「言うこと聞かなきゃ、まずいんでしょう?」
断るという選択肢は与えられない。
「この……!」
麗華は悔しそうに顔を歪めながら、大事なそこへ手を伸ばした。
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