第23話「射精に導けない」
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予想はしていた。
ほとんどの男子部員が現れたのだから、むしろいない方がありえなかった。だが、それでも一番可愛いと思っていた後輩が、まるで下種の悪党が浮かべるような笑みを広げている。数日前に精液をかけられた時もそうだったが、麗華は改めてショックを受けていた。
「始君まで……」
ズボンがテント上に膨らんでいる。
「僕のも、測ってもらいますよ?」
膨らみを突きつけるように一歩踏み出し、口元をつついてきた。
それと同時だった。
「……ひっ」
始の股間に反応するかのように、ただでさえ濡れていた下腹部が強く引き締まった。ありもしない、挿れてもいない肉棒を締め付けるように膣壁が狭まり、中で膣粘膜同士が絡み合う。愛液の垂れ方も早くなり、たった数秒で何滴もの水滴を落としていた。
「想像してます?」
「……ば、馬鹿を言わない!」
建前上は認めないが、しかし内心否定できなかった。それが自分の膣内に入ったら、始にナカを侵略されたら、一体どんな気持ちだろうかと心のどこかで想像している。いや、それどころかまずは見られたい。恥ずかしい部分をもう一度観察されたい。
(考えるな! 私は……そんな奴になってはいけない!)
沸き上がる欲求を麗華はもう何度も打ち消している。
「それじゃ、お願いします。麗華先輩」
「そうだな。早く終わらせよう」
ベルトを外してやり、ズボンを下げる。トランクスから剛直をつまみ出し、もはや慣れてしまった手つきでメジャーを当てる。太さを測り、そして長さを測定する。
「17.2センチ……」
大人と変わらない巨根に内心絶句した。
「ほうほう、中学生としては発達が早い」
医師は関心しながら書類に書き込む。
担任も何やら関心した頷きの素振りを見せていた。
「次は精液採取、ですよね? 麗華先輩」
始が麗華の頭を撫でる。髪をくしゃつかせ、ポンポン叩いた。
「始君……」
彼はこんな人だとは思わなかったのに。
躊躇いながら手を伸ばし、握り込む。手の平に強い熱気を感じ、ピクピクと脈打っているのがよくわかる。拙い手つきでそれを捌く。摩擦するうちに硬度が増し、肉が石のように硬く固まっていた。
「うーん。まあまあですね」
始は麗華の技巧を品評する。
「黙りなさい」
一言だけ言い返し、麗華は何度も肉棒を擦り上げた。せっかく最後の一人だというのに、早く出してもらわなければ困る。相手はともあれ、とにかく出してもらうことだけに専念し、麗華はこれと思う握り具合で手を動かす。
「こうしてみるとすごい光景だよなぁ」
「俺、また勃起しちゃったよ」
いつのまにか部員達が麗華を取り囲み、輪を作るようにして麗華の奉仕を鑑賞する。再びズボンの中身を膨らませ、語らいながらも目が血走るほど凝視していた。
(くっ、みんな見
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