第23話「射精に導けない」
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すぎだ……)
視線という視線が麗華の肢体を撫で尽くす。ただ手コキ自体を眺める者、乳房を覗こうとする者、尻を注視する者など、それぞれの好きな場所を部員達は網膜に焼き付ける。それだけに、体のエロティックといえる部分で凝視されない箇所など一つもなかった。
うなじや背中とて、官能的な部位である。太もも、ふくらはぎもそうだ。二の腕が好きな部員もいる。皆がそれぞれの場所を見ているから、麗華の皮膚は余すことなく凝視され尽くしていることになる。
「真面目にやってますか? 麗華先輩」
始はいやらしい猫なで声をかけ、麗華の顎を指先で持ち上げた。
「やってる」
「全然ヌけないんですけど? 本当はやる気ないんじゃないですか?」
何がやる気がないだ。麗華は憤る。そもそも好きでこんな場所にいるわけでもないのに、こんなことでやる気をだすなどそれこそいやらしい。初めは純粋に解放されることだけを考えていたが、そう言われては意地を張って逆に手を抜きたくなる。やる気のない態度を見せて、自分はいやらしくなどないことを主張したい気持ちになった。
自然と握力が緩み、手の動きも遅くなる。
「やっぱりやる気ないですね。先輩」
始は即座にそう言った。
「うるさい。始君こそ、早く出してくれればこっちは解放されるのに」
「だったら、それこそやる気を出さないと」
「十分やっただろう。終わらせてくれないのはお前の方じゃないのか? 始君こそ出ないように我慢している」
「言い訳しないで下さいね」
「……っ!」
麗華は歯噛みしながら手を早めた。
ようやく先走りの透明汁が出て、始とて気持ちいいのだとわかる。麗華自身のアソコも疼いて、もう片方の腕が下腹部へ伸びそうになってしまう。駄目だと自制し、震える腕を抑えるように、始の肉棒を捌き続けた。
早く、早く出してもらわないと……。
疼き上げる秘所が液を滲ませ、股を濡らす。それでなくとも何度も水滴を垂らしていた麗華の内股は、既に粘液にまみれてしっとりしきっていた。
また拭かれてしまう。
警戒しながら捌いていると、背後に担任の気配が歩み寄る。
「あ、先生。僕が拭いてもいいですか?」
始は思いついたように言い出した。
「なるほど、後輩に拭かれるか。それも面白そうだな」
(まさかっ、今度は始君の手で?)
麗華は息を呑む。
「というわけで、そこで仰向け開脚して下さい」
「馬鹿言うな!」
全ての恥部が見える姿勢など二度と真っ平だ。
「でも、このままじゃ終わりませんよ? もっと僕を興奮させて下さい」
「そんな事を言われても……」
「とりあえず股を開けばいいんですよ?」
「なんで……」
渋る麗華だが、医師と担任がプレッシャーをかける。
「いけませんねぇ? 実際に彼は射精に至らないわけです。手を使
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