魔法先生ネギま!
0421話
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とネギの話にそう割り込んできたのはラカンだった。
「あの組織が動く、それもアクセル程の奴をそうまで慎重にさせるレベルの行動だ。恐らくかなり大規模な動きになるんだろう。そうなった時にお前達がバラバラになっていてどうする? 守るにしてもどう考えても戦力が足りないだろうし、そもそも戦力の分散自体この場合は愚策以外の何物でもない」
ラカンのその指摘にはネギとしても頷くしか出来なかった。
戦力を分散した結果、フェイト達に各個撃破されるというのはネギにとっては悪夢のような出来事だろう。
「ラカンの言葉ももっともだし、ここは全員で舞踏会に出向いた方がいいだろう?」
「……分かった。でも、安全第一だよ?」
心配そうな顔をするネギに、苦笑を浮かべながらその頭の上へと手を載せる。
「心配するな。そもそもこの平和主義の化身と言われた俺が危険な真似をすると思うか?」
「……」
俺がそう言った途端、部屋の中が沈黙に包まれる。
近衛や桜咲、ネギ、カモだけではなくクレイグやラカンまでもが黙り込んだのだ。
数秒してネギが口を開く。
「アクセル君、さすがにそれは無理があると思う」
そして皆がその言葉に頷くのだった。
「さて、最後の最後で妙な空気になったがそろそろ奴、クルトの話をしておくか」
妙な空気を振り払うかのように、ラカンが口を開く。
「話の流れから言って、ゲーデルとかいう奴の事か?」
「ああ。クルト・ゲーデル。このオスティアを取り仕切っている総督でいわゆる最高責任者って奴だな。……ちなみに詠春の弟子って所で想像出来た奴もいるかもしれないが、元紅き翼のメンバーだった事もある。ま、当時はまだまだガキで正確にはメンバーっていうより俺達に保護されてたって感じだがな。タカミチと同じく戦災孤児だったのを俺達が引き取った訳だ。魔法が使えないというハンデを背負ったタカミチとは違って、あいつはなんでも小器用にこなす要領の良さを持っていた。だが、何故か知らないが魔法とかじゃなくて詠春の神鳴流を学びたがってたよ。……詠春としても最初は教える気が無かったらしいが突き放しても見よう見真似で技を盗まれて、最終的には詠春も情が移ったのか神鳴流を教える事になった」
「それがあの斬魔剣、弐の太刀とかいう奴か」
「その辺は俺より嬢ちゃんの方が詳しいだろう?」
ラカンの言葉に桜咲が頷き、口を開く。
「神鳴流奥義斬魔剣、弐の太刀。元々は悪霊に取り憑かれた狐憑きや悪魔憑きの悪霊といった実体を持たない相手を倒す為に作られた技です」
「……やっぱりな。混沌精霊の俺や闇の魔法で雷の精霊と化しているネギに取ってみれば正真正銘の天敵だな」
俺のその言葉にラカンが頷く。
「だろうな。で、話を戻すとだ。クルトは戦後
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