魔法先生ネギま!
0421話
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え?」
「はい、刹那さんがいてくれて助かりました」
「ネギ先生? アクセル君も……どうしたんですか?」
「いや、あのゲーデルとかいう男……」
そこまで呟いた時、ふと覚えのある気配を感じ取る。
その気配の持ち主は扉を開けて部屋へと入り……
「神鳴流を使ったんだろう?」
そう言ったのだった。
「ラカンさん!? なんでここに?」
「こいつに呼ばれてな」
「ネギの兄貴とアクセルの兄貴、無事だったっすか?」
ラカンの肩から顔を覗かせたのはエロオコジョの異名を持つカモだった。
「カモ君がラカンさんを!?」
「ああ。もっともちょっと遅かったようっすけどね」
「……で、あのゲーデルとかいう男は知り合いなのか?」
「ああ。あいつは詠春の弟子だ。その関係で恐らくネギの事も知ってたんだろうよ。色々と目端の利く奴だしな」
なるほど、詠春の弟子となると神鳴流が使えても……
「待て。じゃあ、あのゲーデルとかいう奴はもしかして紅き翼のメンバーだったとかいうオチか?」
「さて、どうだろうな。それはともかくとしてその招待状、開けてみたらどうだ?」
ラカンのその言葉に、ネギは小さく頷き招待状を開く。
魔法使いの手紙というのは、ビデオメールのようなものが主らしい。それに違わず、今回も手紙を開けた途端ゲーデルの姿が浮かび上がった。
『やぁ、こんにちは。ネギ・スプリングフィールド君。君がこの手紙を見ているという事は恐らく私との交渉は決裂したのでしょう』
「ちっ、わざわざ嫌味ったらしい野郎だな」
クレイグがボソリと呟くがゲーデルの話は続いていく。
最初は他のメンバーも舞踏会に招待するという事や、同時にその舞踏会に参加する為のドレスを用意するという内容。そしてその話は徐々に確信へと迫っていく。
即ち、舞踏会への招待に応じれば俺やネギのパーティメンバーには一切手出しをせず、尚且つオスティア総督の権限で俺達に恩赦を与えて指名手配を正式に取り消すと告げてくる。
「おいおい、これは……」
その大盤振る舞いに思わず呟く。何故ここまでする? その疑問には、やはりゲーデルがどうしてもネギを取り込みたいのだろうという答えしか出なかった。
ゲーデルの話はまだ続く。
オスティアに降りる際には軍艦18隻を護衛に付け、同時にネギの持つどんな質問、疑問にも答えるという奥の手まで。ただし、招待に応じない場合はその軍艦が俺達を追う戦力になるとも明言している。
……これは決まったな。まさに形振り構わずにネギを取り込もうとしている。
『あぁ、そうそう。舞踏会に参加するのでしたらネギ君、小太郎君、アクセル君。3人とも全員年齢詐称薬を使った姿で来て下さいね。その方がご婦人達も喜びますし』
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