番外編2『辻堂愛のバイト探し奮闘記』
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」
ドスをきかせた脅し口調。この時点でサラリーマンのお客は失神寸前だ。
B褒める
「お?オマエいい時計してんじゃねえか」
あんな顔してたら、本物の不良にしか見えないよな。実際、本物だけど、それも極上の……。
まあ、どんな顔かは現在発売中のアンソロジーコミック第一巻を読んでくれ。
「おい!?なに気絶してんだよ!起きろ!!」
あ〜あ、お客さん口から魂を出しながら気絶してるよ。
「………あの」
店長が愛に声を掛ける。手には結構な厚さの封筒を持って……あれってもしかして…。
「ちゃんとショバ代納めますんで今日の所は勘弁してください……」
泣きながら、封筒を差し出す。
「だからなんでなんだよっ!!」
愛の悲しみの叫びが店内に響き渡った。
◇◇◇◇◇
「……もういい。バイトもういい。やってないけどやめる」
ヤンキー喫茶での一件の後、俺の家に帰ってきたんだけど、よほどショックだったのかソファーに座る俺の膝に頭を置き(いわゆる膝枕)拗ねている。
「それじゃあ、俺に永久就職でもするか?……なーんてな」
頭を撫でながら俺は冗談半分でそんなことを提案してみた。
「………」
一拍置いた後。
「それでも、良いかも」
「……えっ」
結構本気にしていた愛だった。
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