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ヘタリア大帝国
TURN95 マンシュタイン参戦その八
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「日本橋にいればよくわかるわ」
「そうですね」
「ここに祖国さんとも一緒に来たいかな」
 ロシアの名前も出す。
「祖国さんあれでもいい国なのよ」
「あの、ここは日本なので」
「日本さんと仲悪かったわね、祖国さんは」
「あとアメリカさんと老師とも」
 中国のことだ、台湾は彼のことをこう呼んでいるのだ。
「だからそのことは気をつけて下さい」
「そうよね、祖国さんって誤解されやすいのよね」
「それは誤解ですか?」
 台湾は少し引いた顔になってリディアに問い返した。
「日本さんロシアさんを心底警戒されてますよ」
「戦争もしたしね」
「はい、満洲を巡って」 
 他ならぬ満洲をだというのだ。日露戦争のことである。
「あの頃は私も日本さんと一緒にいました」
「それで日本さんからよく聞いたのね」
「はい、そうでした」
 実際にそうだったというのだ。
「ですから」
「ううん、確かに怖いところはあるけれど」
 リディアも何だかんだでロシアのそうした一面は否定しない。
「けれど筋はいい人だから」
「そうですか」
「安心してね、このことは」
「そうなんですか」
「素朴で親切な人だから」
 大筋においてはそうだというのだ、ロシアという国は。
「安心してね」
「だといいのですが」
 こうした話もしていた、リディアは共有主義から離れた。そのうえで枢軸軍の提督になったのである。艦種は潜水艦だ。
 枢軸軍は新たな人材も加え再び満州に戻ろうとしていた、だがその満州に対して思わぬ方向から敵が来ようとしていた。
 騎馬民族の服装と髪型の男達が茶色の髪と青い目の精悍な緑の服とそれと同じ色の毛皮のマントを羽織っている男に言っていた。
「お頭、いえハーン」
「ああ、何だ」
 男も応える、見れば歳は二十程だ、腕を組んで男達に応えていた。
「これからのことか」
「喧嘩をはじめますか?」
「ここにいても女の子の数は少ないからな」
 彼は女のことから話した。
「だからな」
「そうしやすか」
「満洲を攻める」
 こう男達に言う。
「それからだ」
「日本に入りやすか」
「あの国はメイドとかが一杯いるからな」
 彼の顔が緩んでいた、それもだらしなく。
「是非共行きたいな」
「ガメリカにも中帝国にもですね」
「当たり前だ、この世界でも可愛い娘は全部俺のものだ」
 こう言うのである。
「だからだ」
「じゃあ今から」
「満洲を攻め取るぞ」
 そうするというのだ。
「わかったな」
「はい、それじゃあ」
「さて、この世界は俺の元いた世界と随分違うな」
「確か君がいた前の世界は」
 モンゴルだった、彼がその男に言って来た。
「まだ剣や魔法を使う」
「ああ、そうした世界だった」
 彼もこうモンゴルに話す
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