第6章:女の決意・男の勘違い
第3話:買い物は慎重に……挑戦はよく考えて
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ったんだから仕方ないじゃない!
「彼女の好みが判らないから何を買って良いのか決めかねてるんでしょ!」
「それだったら、あっちの店にロザリーの好きそうなケーキがあった……それを買うんで良いだろう!」
あぁ、あったわね美味しそうなケーキ屋さんが。
「そんな彼女の好みの商品があったんだったら、早く言いなさいよね! 急かすだけ急かして何も教えてくれないんじゃ、ロザリーの好みなんて判る訳ないじゃない! やっぱり馬鹿ねアンタ……」
「ぐっ……この女ぁ……」
やばい……ちょっと言い過ぎたか? 多分殺されはしないだろうが、殴られたら帰ってロザリーにチクる!
「ほら……ケーキ屋さんに行くわよ! ロザリーへのお土産なんだから、文句言わないの」
主導権を握る事でこの場を回避したが、例のお仕置きが炸裂するその時まで、無用に煽るのは控えよう。
リュカやポピーと違って、私は平凡な女なのだから……
ビアンカSIDE END
(ロザリーヒル)
ロザリーSIDE
良かった……ビアンカさんが無事に帰ってきたわ。
ピサロ様を見て怯まない(怒りを露わにした時のピサロ様も含む)から、怒りのあまり殺されてしまうのではと心配だった。
ピサロ様は本当は優しい方なんです……
ただ私の対して過保護というか……だから言いたい事を言うビアンカさんとは仲良く出来そうになくて……
それにビアンカさんも約束を守ってくれました。
少しだけですけど、もしかしたらピサロ様の言う通り逃げて仲間を呼んでくるのではと思った事があります。
でもビアンカさんは違いました。明朗な口調で私と約束し、その約束は果たしてくれました。
やっぱり人間全てが酷い人達ではないのですね。
ビアンカさんの様な素敵な人々も存在するんですね。
彼女のお陰でその事を証明する事が出来ました。
後はピサロ様にも解ってもらうだけ……
ビアンカさんと一緒に生活する事で、人間を滅ぼそうとする野望を止めて貰わないと。
大丈夫……ピサロ様は優しいから、心から説得すれば解って貰える。
私には心強い味方も出来ましたから……
ビアンカさんという私にはない強さを秘めた優しい味方が出来ましたから!
彼女ならピサロ様がお怒りになっても怯まないで発言してくれる。
今も二人で口論してるし……
「人間の煎れた茶など飲めるか!」
ビアンカさんが買ってきたケーキを食べる為、彼女特製の紅茶(これも買ってきた)を煎れて貰い、これからおやつにするところです。
「はぁ? 私が折角煎れた紅茶を飲めないと言うのかキサマ!」
どうしてあんなに言いたい事を言えるのだろう?
私は引っ込み思案だから羨ましいです。
「当たり前だ人間。俺を殺す為、毒を仕込んだ可能性は否定出来ないだろ」
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