暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
40話:エクセリオンとザンバー
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眉をひそめる。ここまで言われても何故か遠回しに言われている事と……どこか図星を付かれたような気分になった為だ。

「そんな顔しおって……なら、今のお主の状況を自分の口で言えるか?」

なんか気に食わない、と思いつつも、今わかっている事と予想できている事を口にする。

「ここはおそらく闇の書の中。そこで作られた別の世界。俺の心の内にある強い願いを具現化した…俺の望んだ世界。だから母がいて、父がいて……なのは達の存在もある」

そこで言葉を切り、士は“神”を見据える。“神”は呆れたように息を吐き、面倒くさそうに手を叩く。

「そうさな、確かにそうだ。よくこんな混乱しそうな世界で、そこまでの思考ができるものだ」

だが、と拍手を止め、先程までとは違う雰囲気を纏い、士を見る。その睨みつけるような目に士は一瞬驚くが、すぐに平静を保ち表情を固くする。

「それでは……彼女の存在に説明がつかんだろう」

そう言って“神”が指差す先には、先程まで士の手伝いをしていた真希がいた。
士は真希を指しているのを見ると、明らかにマズいといった表情に変わる。

「…………」
「……まぁ仕方あるまい。そもそも今のお主の記憶にも、存在しないのだからな。急に現れれば、さすがに困るだろう」
「…じゃあアンタは説明できるっていうのか?」
「当たり前だろう?儂は“神”なのだぞ?」

そこで一息入れ、“神”は微笑みながら両手を広げた。

「では、少し昔話でもしようかのう…」

 
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