暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
40話:エクセリオンとザンバー
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束だから」

それを聞いたアリシアは一回視線を落とすと、フェイトと同じように木から離れ、フェイトの元へと歩み寄る。

「…『ごめんね』は、私の方…」

そう言って差し出してきた手を開くと、そこには黄色い三角形の物があった。フェイトの相棒(デバイス)、バルディッシュだ。
それを見たフェイトは目を見開き、視線を上げてアリシアを見る。

「ほんとはわかってた……だけど、少しでも…夢の中でも…一緒に居たかったの…」

アリシアはそう言ってバルディッシュをフェイトの手に置く。涙を流しながら受け取ったフェイトは、アリシアを抱きしめた。

「ごめん…ごめんね、アリシア…」
「いいよ…私はフェイトのお姉ちゃんだもん。待ってるんでしょ?大切な友達と、優しい人達が」
「……うん…」
「じゃあ…いってらっしゃい、フェイト」
「…ありがとう…お姉ちゃん…大好き…!」

フェイトの頬をポロポロと伝う涙が、アリシアの頬に落ちる。

「…私も……大好きだよ、フェイト…。ずっとずっと…元気でね…」

アリシアがそう言うと、アリシアの体は段々と光になって消え始めた。

『現実でも…こんな風にいたかったな…』

そして最後にそう言い残し、アリシアはフェイトの前から消えていった。





また場所は変わり、時の庭園中心部。

「…行こう、バルディッシュ」
〈 Yes, sir 〉

その声を聞いたフェイトは、バルディッシュを横へ振るいバリアジャケットを展開する。

〈 Zamber form 〉

そしてバルディッシュを縦に構え、カートリッジを二発使い、変形させる。

バルディッシュにある斧の部分が三叉槍のように変形し、さらにその先から半実体化した巨大な黄色い魔力刃を作り出す。
バルディッシュ・アサルトのフルドライブフォーム、ザンバーフォームだ。

「母さん、リニス…お姉ちゃん……会えて嬉しかった」

そして大剣化したバルディッシュを横へ振るう。放出される魔力によって、庭園の柱が崩壊し始める。

「…行ってきます。私が今…居るべき場所へ!」

「―――疾風迅雷!!」

フェイトの叫びに呼応するように、持ち上げられた大剣は次第に自身を大きくしていき、庭園をも貫く。

〈 Sprite zamber 〉
「スプライト、ザンバーーー!!」

フェイトは勢いよくバルディッシュを振り下ろす。その斬撃は閃光へと変わり、フェイトがいた世界を白く塗り替えていく。








「―――っ!?」

そしてその衝撃は、はやての眠る場所にも影響を及ぼす。黒い世界に、ガラスのように無数のヒビが走る。








「きゃぁあっ!」

管制人格から蹴りを
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