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インフィニット・ストラトス 復讐を誓った血継限界の転生者
プロローグ4 永遠の光
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てほしい』と言っていたのです。未成年のドナー提供もですが、移植手術を行うには本人と保護者の許可が必要なのです」
「……ドナー提供はあの子がそう願ったのならいいですが、燐君の移植についてはちょっと…燐君はどうするの?」
「俺は…」
確かに俺は片目の視力がもうほとんど無い。火月の眼を移植すれば視力は戻るし、万華鏡写輪眼のリスクも無くなる。だけど、それじゃあ俺がアイツを利用してるみたいじゃないか。
「実はお兄さんが迷った時に読むようにと預かった手紙があるんです。読んでください」
俺は先生から一枚の手紙を受け取り中を拝見した。
『燐、君がこれを読むってことは僕の眼を移植することに躊躇っているんだね。君の右目がほとんど見えなくなっていることには気づいてたよ。僕は君に復讐を遂げてほしい。焔を守ってほしい。焔と一緒に生きてほしい。そして、僕の眼で見えなくなった景色を見てほしいんだ。僕はそう想っているよ兄さん。追伸、ちなみに燐が大切にとっておいた大福を食べたのは僕です』
アイツは本当に……バカな弟だ。なんで遺書にそんなこと書くんだよ。別に良いわ大福くらい。だけど俺も覚悟を決めた。
「先生お願いします。弟の眼を移植してください」
「本当にいいのかい?」
「はい。弟の葬式の後にお願いします」
俺はそうして火月の眼を移植する事になった。葬式では身内と知り合いだけで行った。そして、それから2ヶ月が経ち、
「眼のほうはどうだい燐君?」
「だいじょうぶです。ちゃんと見えます」
俺は包帯を外し、鏡で自分の眼を見ると、俺の三枚刃の手裏剣の模様と、火月の車のギアのような模様が組み合わさっている。これが俺と火月の“『永遠の』万華鏡写輪眼”か。
「火月、俺は絶対に復讐を遂げてみせる。奪われる側じゃなくて奪う側になってやる。この眼を通して見ててくれ」
そうだ。もう被害者面はしない。俺はこれから加害者になるんだ。俺達から大事な物を奪った奴らから奪ってやる。そいつらの命を。
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