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中二病が主人公になったら?
第5話
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れでも少ないと思っている。
ナルト君には感謝しきれないくらいだからな。
ぜひ、受け取って欲しい。」
「・・・わかりました。有難く頂戴します。」

そう言うと、ナルトはアタッシュケースを4つ、巻物に収納した。

「ナルト、お前が来たおかげで俺たちは本当の兄姉になれた。
感謝してるじゃん。」
「なんだよ、そんなこと。
別に気にしなくて良いよ、カンクロウ。」
「本当に、感謝している。
我愛羅を良い方向に導いてくれたこと・・・」
「俺の方こそ、我愛羅に出会えて本当に良かったって思ってるよ。
テマリ、俺の方こそ・・・ありがとう・・・」

ナルトは少し照れて頭をかきながら、2人に感謝の言葉を述べた。

「・・・ナルト!」
「我愛羅、またいつか会おう。」
「・・・ナルト、お前に出会わなければ・・・俺は、きっと寂しい人間になっていたんだろうな・・・
父の心も兄姉たちの心も知らず・・・孤独な人間になっていたんだろう・・・
ナルト、お前に会えて・・・本当に・・・良かった・・・」
「なに辛気臭ぇこと言ってんだ!
我愛羅、俺たちは親友で、同士だ。
だけどな、ライバルだからな、俺たちは。
どっちが先に、火影か風影になるか勝負だ!」

ズビシッと指を指すナルトに、我愛羅は不適に笑い、

「望むところだ・・・負けんぞ・・・俺は!」
「おう!俺も負けねぇからな!!」

かくして、出会った一尾と九尾の少年はお互いを良き友として、時にはライバルとして、お互いの関係を認め合ったところで、ナルトは砂隠れの里を後にしたのだった。


余談だが、アタッシュケース1つにつき1000万両も入っていたらしい。
「エッ!?」とか言ってた癖に、実は内心遠慮なんぞ全くしていなかったそうだ。
経済難の里から多額の金を持って行ったナルト・・・悪魔や・・・
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