第5話
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した。」
「・・・うむ。入れ。」
「失礼します。」
ドアを開け、深くお辞儀をしてからナルトは部屋に入った。
「初めまして、風影様。
木の葉の里から参りました、うずまきナルトと申します。」
「私が四代目風影だ。こちらこそ宜しく。」
2人はそう言って握手し、
「長旅で疲れただろう。どうぞ座ってくれ。」
と風影が言うと、2人は部屋にあるソファーに向かい合って座った。
「火影殿から既に話は聞いている。
あの我愛羅を何とかしてくれるということだが・・・」
「はい、彼の定期的な暴走はおそらく彼自身の精神が不安定な状態にあることが原因と思われます。
しかし、不安定な状態にしてしまった原因は、周囲の人の接し方にあると思います。
たとえ忌み嫌われている人柱力であっても1人の人間であることには変わりないですから、
彼が優しさや愛情といった温かいものを感じることが出来るようになれば、きっと変わってくるはずです。
彼は今、親や兄弟ですら拒絶している状態であるようですが、私がそれを解決する取っ掛かりを作るので、それ以後は彼への態度を改め、親しく接するようにして下さい。」
「しかし、そう簡単に上手くいくものかね。」
「大丈夫です。同じ境遇を持つ者同士なら、ということで。」
「・・・そうか。済まないが、宜しく頼む。」
「はい、お任せ下さい。」
風影との対談が終わり、ナルトは我愛羅のいる部屋へ案内された。
「誰だ、お前。」
部屋に入ると、ナルトを睨み付けながらこんなことを言う子供がいた。
「初めまして、我愛羅君。
オレの名前はうずまきナルト。
オレは、お前と友達、もとい理解者になりに来た。」
「なん・・・だと・・・?」
「そういう反応するのも無理はない。
唐突にそんなことを言うヤツを見たことがないだろうからな。」
「・・・だがお前もどうせオレを裏切るのだろう?」
「それは絶対にしない!
オレだってお前と同じ人柱力、つまり、同じ痛みを知っている者なんだ。
自分だって嫌な思いをしたことを、他人にする訳がなかろう。」
「・・・・・・。」
「すぐにとは言わない。
少しずつでいいから、自分のことを話してくれねぇか?
俺も、お前に聞かれたことは全部答えるからさ。」
ナルトがそう言うと、我愛羅は殺気を引っ込め、何も言わず無表情で頷いた。
だが、確かに頷いたその姿に、ナルトは変わり始めた我愛羅の内面を見た気がした。
砂の国に滞在してから1週間が過ぎた。
最初はぎこちなかった我愛羅も、ナルトにだけは笑顔を見せるようになっていた。
その確かな変化に、風影は驚きながらも、これが普通なのだ・・・これが本来の我愛羅なのだ、と喜んでいた。
今まで我愛羅のことを怖がっていた兄のカ
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