仮装パーティ
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係になった覚えはない
「相変わらず釣れないなぁ……」
落ち込んだ体を見せつつも底の知れない笑みを絶やさないクリスハイト
相変わらず読めないやつだ
「えっと、そろそろアイテムを使わないか? 自分の持つ武器も慣らさないといけないだろ?」
「……そうだな……」
キリトの言葉に頷くとクリスハイトから視線を切る
そしてストレージから、このイベントのために配られた″ディスガイズセット″というアイテムを取り出した
これを手に持って、Trick or Treatと叫ぶと自動的に装備が変わり、イベント終了までロックされるらしい
「じゃあ一人ずつ順繰りに行こうか、誰からやる?」
「俺様が行くぜェ! とりっくおあとりーと?」
クラインの酷い発音でもちゃんとディスガイズセットは効力を発揮し、ボフンというコミカルな音とともにクラインは煙に包まれる
そして、煙が晴れたときに見えたものは包帯で全身を覆われたクラインの姿だった
「……ミイラ男か?」
「そうみたいだなァ。武器、鞭って俺様、鞭スキルビタ一上げてねェんだが……」
クラインは手の包帯を少しだけ解くと振り回しながらぼやいた
「特殊能力も付与されるって聞いたけど、なにかある?」
「これか?おぉ……暗視とか同族製作とかあるぜ!」
ミイラ男の能力は、暗視、同族製作、痛覚麻痺、乾燥肌、状態異常無効(毒、麻痺、睡眠)
暗視と痛覚麻痺、状態異常無効は名前の通り
同族製作は倒した相手に包帯を巻くとミイラ男になるらしい。単純な命令しかできないものの、盾が増えるのはありがたい。ただ、包帯を巻くのに結構時間を食うのが欠点だろう
ちなみにエネミー以外にもNPCやPLにも使えるらしい
乾燥肌は火属性ダメージ倍加で水属性ダメージ半分になる
比較対象がいないのでなんとも言えないが、かなりHPが高い
「次は俺がやろう。Trick or Treat」
俺は自ら立候補しディスガイズセットを使用する。クラインのときと同じように、コミカルな音とともに視界が真っ白に染まる
「ヴァンパイア?」
腕を振ってメニューを呼び出す
どうやらリーファの呟いたヴァンパイアで正解らしい
「武器は爪と牙か……」
爪は伸ばして使うらしい
体術スキルをメインに使うことになるだろう
吸血鬼の特殊能力は暗視、飛行、吸血、魔眼、鮮血の貴人の五つ
暗視、飛行は名前の通り
吸血は人型のキャラクターに噛み付いくとHPやMPを回復したり、有利なバフを得たりできるそうだ
魔眼は敵に目を向けると一瞬動きを縛るもの。ただし、クールタイムが結構長い
鮮血の貴人は敵に与えたダメージに応じて与ダメージを増加させていくもの
MPがかなり高いのが特徴だろうか。
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