仮装パーティ
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ハロウィン
日本人にとっては馴染みが薄いだろう。某夢の国で特別なイベントがやるというCMを目にして初めて思い出す……といった人も少なくないと思う(作者とか)
「今日はハロウィンだね」
「そういえばそうだな。……残念ながら菓子は用意してないぞ?」
その日、家を訪ねて来た詩乃が開口一番にそう言った
「お菓子狙いとかじゃなくて……ALOでハロウィンイベントやるんだけど……知らない?」
「あーっ、知ってる! 今夜六時からのやつだね!」
俺がなにか答える前に隣から直葉が大きな声をあげて会話に入ってきた
制服を着て、肩に竹刀の入ったケースを担いでいるところを見ると今から学校に行こうとしていたところなのだろう
「どんなイベントなんだ?」
「仮装してのMOB戦らしいよ。イベント前に配られるアイテムを使うとランダムで武器から装備まで変わるって」
「ねぇ、リン君。参加してみようよ!」
「そうだな……」
今日は予定はない。強いて言うなら詩乃と過ごすくらいだが、その詩乃もイベントには乗り気らしく、こちらに期待した目線を向けてくる
「わかった。参加しよう」
俺が頷くと詩乃と直葉に部屋に連れて行かれた
……時に直葉、部活はいいのか?
†††
さすがに三人では寂しいので知り合い全員に誘いのメールを送った後、部屋の中で少々時間を潰す
Trick or Treat と言われ、菓子を持っていない俺は菓子を作らされたのはいい思い出
……やられたらやり返すからな?
ともあれ時刻はイベント開始三十分前の午後五時三十分。食事は済ませ、アルンにある待ち合わせ場所に指定したとあるモニュメントの前に到着した
仕事が忙しいエギルた以外は全員が暇だったらしい
ともあれ、今回招集したメンバーは……
キリト、アスナ、シリカ、リズベット、クライン、ユウキ、ミユの七人
ここに招集した当事者である俺、リーファ、シノンを合わせると十人。俺たちが到着したとき、全員揃っていたので十人いる……はずなのだが実際にいるのは十一人だった
「なんでいるんだ、クリスハイト」
「いや、だってこんな楽しいイベントはみんなと楽しみたいじゃないか」
「……呼んでないはずだが……どこから嗅ぎ付けた」
意図してこいつに知らせるのを避けたのにも関わらずどこから漏れた?
「嫌だなぁ、僕と君の仲じゃないか」
「お前とは特別な仲になったつもりはない。強いて言うなら利用し合う関係だろう」
ALOの件やGGOの件、そしてユウキの件においてもそうだったはずだ。間違ってもオトモダチなんておめでたい関
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