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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter32「激戦」
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いを観戦していたエリオとキャロだった。
2人にとってルドガーとなのはは尊敬する教官だ。

そんな2人が一つのすれ違いから起こった戦いで傷つけ合う……信じたくない現実をそれでも必死に目を逸らさずに見続ける。

「はぁ……はぁ…はぁ……レイジングハート」

《There reaction.Ludger is alive and well.(反応を確認。ルドガーさんは未だ健在のようです)》

レイジングハートの予想を覆す報告を聞いて、狼狽してしまうなのは。

自身の最強の切り札であるスターライトブレイカーの直撃を受ければ、対人相手なら確実に意識を奪い、対物戦なら目標を塵一つ残さず消しさることができる。

それがどうだ?レイジングハートの報告が間違いでなければ、ルドガーは未だ意識を失わず立っているというのだ。

(でも無傷ではない……もう立っているのがやっとのはず……)

どのようにしてダメージを軽減したかはわからないが、少なくとも今のルドガーはもう戦う力は残ってはいない。

もはや勝利を掴んだも同然。
息を調えながら、レイジングハートを構え直そうとしたその時………首筋に冷たい感触をおぼえる。

「動くな」

「!!」

首筋に突き付けられる刃を目で確かめ、背後から聞こえた声の正体を知り戦慄してしまう。

《Master!》

「俺の勝ちだな」

刃を突き付けながらそう告げるのはやはり、今までなのはが戦っていた男、ルドガー・ウィル・クルスニク以外他にいない。

今の彼の姿に目立った外傷は特になく、唯一変わったところは骸殻のレベルがハーフからスリークォーターに上がっているというところだろう。

「そんな……あの状況からどうやって……!?」

「企業秘密で納得してくれ……それよも早く負けを認めて地上に降りてもらおうか」

あのスターライトブレイカーの直撃を受ける瞬間、ルドガーは骸殻のレベルを瞬時に上げ、出せる力をより強化した。
当然力をセーブするような時間はない為、骸殻を使う際に自らの意志にかけているリミッターを外し本来の力が発揮できるよう完全に解放しフル骸殻に変身した。

フル骸殻時の身体能力はスリークォーター時よりはるかにはね上がっており、あの状況を切り抜ける事は十分可能だった。

バインドを引きちぎりあの場を脱出すると、フル骸殻を解きスリークォーターまでレベルを落とした。そして爆発の余波が収まるまで地上で気配を殺し、収まると共に空中で状況を確認していたなのはの背後に回り一気に勝負に出た。

もし骸殻の解放に遅れていたら、ルドガーは今頃瓦礫の上で意識を失って、なのはに敗北していただろう。

「……どうして、止めをささなかったの?」

地上に降りて直ぐ、なのはは俯いて
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