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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter32「激戦」
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からの攻撃の正体が何だったのか考え、気付いた時には自分の迂濶さに歯噛みしてしまう。

「まさか…あの時の?」

《Probably it Will be that guided bullet of a little while ago (おそらく、あのさっきの誘導弾でしょう)》

なのはの背後に直撃したのは、プロテクションパワードとクランズウェイトがぶつかり合う前に、ルドガーが放ったゼロディバイドだった。

ゼロディバイドは敵の背後に回り込む誘導弾であり、本来なら発射してすぐに対象に着弾するのだが、なのはを狙ったこれは、ルドガーが時間差攻撃を仕掛けるため、アレンジを加えたようだ。

《It is on the head Master!(上ですマスター!)》

「!!」

「デヤッ!!」

廃ビルに吹き飛ばされ、姿が見えなかったルドガーが頭上から現れる……それも飛んで。
初見ではただ落下しているのかと思ったが、それならもっと落下速度が出ているはず。

現われ方以上に、飛翔能力を持っているような素振りを見せた事のないルドガーが空より自分目がけて飛んでくるのだ。

敵からすれば十分な奇策になる。

「………」

なのはは一瞬だけルドガーが空戦能力を持っている事を知り驚いたが、その後は変わらずアクセルシューターで迫るルドガーに迎撃を始める。

「!!」

放たれたアクセルシューターはルドガーの周囲を取り囲むように展開し、下手に動くけなくなったルドガーは空中で動きを止め、なのはの出方を伺う。
骸殻能力の力を利用して空を飛んで間もなく、一番直面したくなかった状況に追い込まれてしまい首筋に冷たい汗を流さずにはいられない。

「はあぁぁっ!!」

金色の懐中時計を前に突き出し、ハーフ骸殻を発動させる。
様子見も兼ねて時歪の因子化の進行率が低いクォーターでいきたいところではあったが、相手はあのなのはだ。彼女の今の力量はルドガーがこれまで戦ってきた相手で例えれば、初めて自らの意思で侵入した分史世界のミュゼほどの実力かそれ以上の力を持っている。

そう考慮すれば、ハーフ骸殻がこの状況に一番適しているのだ。

「……アクセル…シュート」

展開するアクセルシューターが一斉にルドガーに向け襲い掛かる。
アクセルのコマンドにより更に速度に磨きがかかる。

避ける隙も与えない圧倒的な数で目標を落とす。
これまでの自分が積んできた実績によりこれで確実にルドガーを落とせる自信があった。

しかし……

「ハッ!」

狙われている本人は迫るアクセルシューターなど気にもしないと言わんばかりに両手を広げた。
その動作からルドガーの両手に金色の輝きを放つ2つの物が現れ、それらを力強く握り、縦横無尽
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