暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
届け あの空に
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を広げ、ボボに向かって飛んでいった。

「ボボー!」
「やっと正気に戻ったな、親父」

それを見た他の村人達も、羽を広げて飛んでいく。

「ふふ・・・悪魔の島、か」
「でもさぁ・・・皆の顔見てると・・・」
「悪魔ってより、天使みてーだな」

黄金に輝く月をバックに飛ぶ村人達を見て、エルザ、ルー、ナツは呟いた。

「今夜は宴じゃー!悪魔の宴じゃー!」
「何かすごい響きね、それ・・・」
「あい」








「ご覧になりました?」
『あぁ』

一方、ザルティは水晶玉にそう呟いていた。

『なぜ村を元通りに?』
「サービス♪」
『やれやれ・・・』

水晶玉に映る人物は溜息をついた。

『しかし・・・思いのほかやるようだな・・・』

頬杖をつく水晶玉に映る男は、薄い笑みを浮かべる。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)。俺達の邪魔にならなければいいがな』

そう言うのは、ジークレインだった。
バッとザルティが仮面を取る。
もわもわ・・・と煙が起こり、中年男性の顔が、若い女の顔になる。

「そうね」

そこにいたのはザルティではなく・・・ウルティアだった。
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