届け あの空に
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「村を元に戻してくれたのはあなた方ですかな?ほが」
「あ・・・いや・・・」
「そういう訳じゃ・・・」
「それについては感謝します。しかし!魔導士殿!一体・・・いつになったら月を壊してくれるんですかな!ほがーっ!」
「「ひぇーっ!」」
モカのあまりの迫力にルーシィとルーはたじろぐ。
すると、それに気付いたエルザが口を開いた。
「月を破壊するのはたやすい・・・」
「!」
「オイ・・・とんでもねぇ事しれっと言ってるぞ」
「あい!」
「しかしその前に確認したい事がある。皆を集めてくれないか」
少しして、村の入り口に村人全員が集まった。
「整理しておこう。君達は紫の月が出てからそのような姿になってしまった。間違いないか」
「ほがぁ・・・正確には、あの月が出ている間だけこのような姿に・・・」
「話をまとめると、それは3年前からという事になる」
「確かに・・・それくらい経つかも・・・」
「あぁ・・・」
エルザは喋りながら足を進める。
「しかし・・・この島では3年間毎日月の雫が行われていた」
ザッザッと砂を踏みしめる音が響く。
「遺跡には一筋の光が毎晩の様に見えてたハズ」
「!」
エルザの足元の地面の色が変わる。
そして。
「きゃあ!」
「!!!」
ズボォッと、落とし穴に落ちた。
覚えているだろうか。この落とし穴、ルーシィがバルゴに頼んで掘ってもらったものだ。
村が直った際に、落とし穴まで復活していたのだろう。
「お・・・落とし穴まで復活してたのか・・・」
「きゃ・・・きゃあって言った・・・ぞ」
「か・・・可愛いな・・・」
「い・・・意外、だね・・・」
「あたしのせいじゃない!あたしのせいじゃない!」
エルザの驚きの一面に、ナツとグレイとルーは驚く。
ルーシィは頭を抱え、唯一無言のティアはエルザの落ちた穴を眺めていた。
「つまり、この島で一番怪しい場所ではないか」
「うあ・・・何事も無かったかのようだぞ」
「たくましい・・・」
ぐいっと何事も無かったかのように穴から出てくるエルザに、村人がざわつく。
「なぜ調査しなかったのだ」
エルザの言葉に、村人が更にざわつく。
「そ、それは村の言い伝えであの遺跡には近づいてはならんと・・・」
「でも・・・そんな事言ってる場合じゃ無かったよね。死人も出てるし、ギルドへの報酬額の高さからみても」
ルーシィに言われ、更にざわつく。
「本当の事を話してくれないか?」
エルザに言われ、モカは少し考えた後、ゆっくり口を開いた。
「そ、それが・・・ワシ等にもよく・・・解らんのです・・・正直・・・あの遺跡は何度も調査し
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