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MS Operative Theory
統合整備計画C
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う。しかし、そのまま放置すれば異機種間の乗り換えが困難になることが懸念されたため、「統合整備計画」では第2機生産型の共通コックピットを採用することになった。これによって、どれか1機種の第2機生産型MSを操縦できれば、他のタイプのMSも操縦できることになり、機種転換が極めて容易になっている。

 共通コックピットは複雑な工程が必要な曲面スクリーンではなく、平面ディスプレイとなっており、生産性を重視していたことが分かる。また、脱出機構の不備によって多くのパイロットを失った初期MS用コックピットの教訓から、シートは脱出機能を持つイジェクション・シートとなっている。





補足事項

??「統合整備計画」下の水陸両用MS??

 公国軍では多種多様なMSが採用され、現場に少なからぬ混乱を招いたことはよく知られているが、それは本来ならそれほど多くの機体バリエーションが必要ない水陸両用MSの分野でも同じことだった。このため「統合整備計画」の影響は汎用MSや宇宙用MSだけではなく、最も特化した局地戦用MSとも言える水陸両用MSにも及ぶこととなった。

 「統合整備計画」の規格部品に対応するため、水陸両用MSの再設計が行われ、MSM?07(ズゴック)の系列機MSM?07E(ズゴック・エクスペリメント)と、MSM?03(ゴッグ)の根本的再設計機であるMSM?03C(ハイゴッグ)が誕生する。これらの機体は各系列機の中でも最高グレードの性能とコストパフォーマンスを同時に実現した理想的なMSであった。

 水中用という特殊な仕様だったが、第2機生産型コックピットが採用されている点は特筆に値する(コックピットは第2機生産型ではなく、独自なものであったという説もある)。また、ズゴックEとハイゴッグの共通装備である長距離ジャンプ用のジェット・パックも開発されたことで、共同作戦での戦術機動性の平均化も図られ、異機種混成部隊の編成が容易になった。

 宇宙・地上用MSとは全く運用環境や整備性が異なる(使用限界時間が短い)、水中用MSに汎用機の部品を採用し、その性能を低下させるどころかさらなる性能向上を果たした公国軍の技術力が、極めて高いレベルに達していたことは違いない。

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