魔法先生ネギま!
0420話
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炎獣というのは俺の白炎から生み出されているものだ。それ故に俺程完璧な物理攻撃無効化能力を備えてはいないが、物理耐性とでも言うべきものは備わっている。それはナギ・スプリングフィールド杯の決勝で俺と戦い、炎獣を相手にしたネギが一番良く理解出来ているだろう。そんなネギの疑問だったが、概ね正解といった所か。今の一撃は確かに気を使った一撃であるのは間違い無い。だが、それだけでも無いのだ。
「今の技、そもそも俺やネギのような存在を斬る技だな?」
「やはり分かりますか。……私が調査しても貴方の素性だけはどうしても分かりませんでしたが……本当に何者なんです?」
「さてな。……ネギ、気をつけろ。こいつの強さはともかく、技の相性が俺達とは最悪に近いぞ」
「う、うん!」
ネギが頷いたのを確認し、鳥や虫といった小型の炎獣を大量に作り出す。
姿の大きい炎獣が一撃で仕留められるのなら、それ以上の数を繰り出すだけの話だ。
「ネギ。とにかくこの場は何とかして一端退くから、引き際を見誤るなよ」
「分かった」
「ふむ、そう簡単に逃がすとお思いですか?」
「どうだろうな。だがこの数相手にどうにか出来るのか? 見た所、お前の斬魔剣とやらは多数を相手にするには向いてないだろう?」
そこまで告げ、手を大きく振り下ろして炎獣をゲーデルへと襲い掛からせる。だが……
「確かに斬魔剣だけでは多数を相手にするのには向いてませんが……こういう手段もありますよ」
獅子の炎獣が放った爪の一撃を回避し、仕込み刀を抜き放つゲーデル。
「神鳴流奥義、斬魔剣、弐の太刀、百花繚乱!」
周囲へと放たれた無数の斬撃が炎獣達を纏めて消滅させていく。その様はまさに先程のネギがゲーデル率いる騎士団を圧倒したのと似たような……否、それよりもさらに鎧袖一触と言える一撃だった。
「ちっ、厄介な」
仕込み刀をぶらさげ、こちらへと視線を向けているゲーデルに舌打ちをする。
スライムを使うなり、空間倉庫に入っている銃を使うなり対抗手段は幾らでも考えられる。例え神鳴流に飛び道具は効かないとしても、秒速100発以上の機関銃とかを出せばさすがに防げないだろうし。だがそれをやると騒ぎが大きすぎる。スライムに関しても何やら裏のありそうなこの男相手に迂闊に見せるというのは余り嬉しく無い。
そんな風にこの場でどう対処をするか考えていると、不意にゲーデルの視線がネギへと向けられる。
「ふむ、お遊びはこのくらいでいいでしょう。ネギ・スプリングフィールド君、君は本当に倒すべき敵という存在を理解しているのですか?」
「……え?」
「どうやらその様子では分かっていないようですね。では、ここで問題です。ネギ君が本来倒すべき敵とは誰でしょう? A、世界滅亡を企む謎の組織。B、
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