魔法先生ネギま!
0420話
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鎧を熱する事により着ていられなくする。
結果として30秒と掛からずに騎士団は戦闘不能になるのだった。
「さて、どうする? まだやるか?」
ゲーデルへと問いかけるが、その肝心の本人は口元に薄い笑みを浮かべたままこちらを面白そうに眺める。
だがその言葉を聞いて動いたのは、ゲーデルではなくもう片方の騎士集団を率いる女の方だった。
「くっ、ここでこれ以上の騒ぎは……仕方ありません。私達であの2人を取り押さえます!」
「総長、それ無理です。無理無理」
「ナギ・スプリングフィールド杯の優勝者と準優勝者ですよ!? 勝てっこないですって!」
さすがに今の暴れっぷりを目の前で見せられては躊躇する騎士達。
そしてそんな騎士達の前にゲーデルが進み出る。
「そうですね、皆さんにはちょっと荷が重いでしょう。という訳で私が相手をさせてもらいます」
「……随分と自身家だな」
「そうですか? まぁ、君達2人程度なら私でもなんとかなりますしね」
「総督様なんだろう? 仕事で鈍っていないといいけどな」
「さて、それは今から君の身体が証明してくれるでしょう」
挑発に挑発を返されるが、このまま睨み合いのままだと向こうの援軍でさらに危険になる、か。
だが腰に構えた木刀を持っているゲーデルを目にすると、妙に警戒心が湧き上がってくる。同時に念動力も向こうの危険さに警鐘を鳴らしている。
何でこんなに嫌な予感を覚える? 実力自体は高そうだが、少なくてもラカンよりは下だろう。となると、俺やネギに対する相性がいいとでもいうのか?
……待て。俺とネギに共通するのは俺が混沌精霊。ネギが疑似的ではあるが雷精に近い存在となっている事だ。つまりは物理攻撃を無効化する……なるほど、その可能性はあるな。ちょっと試してみるか。
「ネギ、ちょっと試してみたい事がある。炎獣を良く見てろよ」
「え? うん」
ネギの取りあえず頷いてみたという返事を聞き、展開していた炎獣のうち1匹、虎の炎獣をゲーデルへと襲い掛からせる。
「へぇ、どこで気が付いたのやら。それらしい気配は見せなかったのですが……さすがに大会優勝者といった所ですが」
ニヤリとした笑みを浮かべ、その木刀を……違う。あれは仕込み刀!?
「魔を調伏する我が剣技……その目で確かめてみなさい! 神鳴流奥義、斬魔剣!」
放たれた斬撃は、虎型の炎獣を真っ二つに切り裂いてそのまま消滅させる。
「……え?」
それを見ていたネギがどこか間の抜けたような声を出す。
その横で俺は感心したように頷く。
「なるほどな。ネギ、今のを見て分かったか? 神鳴流とはな」
「え? あ、その……気を使った攻撃だから炎獣に効果があったの?」
「ちょっと違う」
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