魔法先生ネギま!
0420話
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ロリと溶ける。
「熱っ!」
その溶けた金属に一瞬接触し、咄嗟に俺から距離を取る騎士。
そこまでやって、ようやく周囲の者達も俺の存在に気が付く。
「アクセル君!?」
あ、馬鹿。名前を呼ぶな。……いや、ここまで来ればもう変わらないか。
残っていたローブを身体から剥ぎ取り、ナギ・スプリングフィールド杯で優勝した異形化した状態の姿を現す。
「……ほう。名前を見た時にはもしやと思いましたが。やはり賞金首のアクセル・アルマーですか。容姿がこちらにある写真と随分と違いますが……どうしたんですか?」
この後に及んでもまだ余裕を表しつつそう告げてくるゲーデルに多少の不審を覚えつつも、後方へと跳んでネギの横へと着地する。
「頭に血が昇りすぎだ」
「……ごめん」
「まぁ、やってしまったものはしょうがない。早い所あいつ等を倒してここから離れるぞ。綾瀬、お前もいいな?」
そう呼びかけるも、何故か不思議そうな顔で俺の方へと視線を向ける綾瀬。
「……綾瀬?」
「あの、貴方はどなたでしょう? いえ。TVで拝見したので名前は知ってるのですが、私とどういう関係なんでしょうか?」
……何?
「ネギ?」
「その、どうやら一種の記憶喪失のようで」
また面倒な事に……
「アクセル・アルマー? そしてその姿は……ナギ様と昨日戦った!?」
綾瀬の側にいた褐色の少女が何やら俺を指さしてそう声を上げるが……どこかあやかに通じるものがあると感じるのは俺の気のせいか?
「色々と面倒な出来事になってるらしいが……どうする? 俺のゲートは今見せてしまったからな。弱点もまぁ、見抜かれているだろう」
「うん、このままだと追われちゃうから取りあえずあの人達をどうにかしないと」
そう呟き、ネギが闇の魔法で雷天大壮の状態になる。
「確かにな。ただ、ここで騒ぎを大きくするのは正直面白くない。なるべく早く倒してさっさと撤退するぞ」
「うん」
「そうと決まったら数には数だ。生命ノ宴」
ゆらり、と俺の腕が白炎へと変化してそこから十数頭の狼、虎、犬、獅子、豹、といった炎獣を作り出す。
「行くよ、アクセル君!」
ネギが短くそう叫び、雷速瞬動で騎士団へと襲い掛かる。同時に炎獣達もまた騎士団へと襲い掛かる。
一応オスティアの総督という話だし、迂闊にその配下を殺すといらない恨みを買いそうなので取りあえずは気絶させるだけだ。折角現実世界に帰れるチャンスが来ているというのに、それを不意にするのも馬鹿らしい。
ネギの雷速瞬動により為す術もなく槍の間合いの内側へと入り込まれた騎士達は鎧袖一触と言ってもいい程に圧倒される。
同時に炎獣達も騎士達へと襲い掛かり、その槍を溶かし、あるいは
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