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BlackLagoon~Twilight which falls~
Twilight which falls
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っぱじめても何も解決しないのは互いに分かるな?」

「あぁ」

「んな事しねぇよ」

「よし。なら答えは簡単だ。互いに半分ずつ。そんくらいの額は持ってるだろ?今回の話はそれでナシにしてやる」

 ダッチの言葉に俺もレヴィも何か反論しようと一瞬口を開くが…何も言い返せる言葉を持たず、結局互いに口を閉じた。

 事実俺達二人はリーダーであるダッチが不在の場でドンパチやらかしたのだ。これ以上ダッチに迷惑を掛ける訳にはいかない。それは俺もレヴィも互いに理解しているからこそ黙って頷くしかないのだ。

「まぁ別に請求書の額を綺麗に二人で半分ずつ分けろとは言わない。そこは互いに決めればいい」

 最後の最後に小さな爆弾を落として言ってくれたが。

「なら私が「まぁその話は後にしろ。今はもっと重要な話がある」さんわ…り…」

 レヴィの最後の三割…と言う言葉が非常に気になる所だがダッチの漂わせる雰囲気が有無を言わせない。奥の扉からベニーが出てきた所をみると仕事の話。…それもとびっきり危険な。まだ入って勝っらの時間は浅いが、ダッチの漂わせる雰囲気で仕事の危険度ぐらいは予想できる。

 今まで日本の小さな社会で上司の機嫌を常に伺っていたサラリーマンの敏感さを侮らないほうがいい。

「レヴィ。最近ここいらで起きてる事件を知ってるか?」

 ダッチの言葉に何が起こったのか思い出そうと考えを働かせるが、ここはロアナプラ。事件なんて腐る程転がっている。

「…あれのことか?ダッチ」

「あぁそうだ」

「何のこと?」

「知らねぇのかロック。殺しだよ殺し」

 殺しなんて…また珍しくもない。だけどダッチの雰囲気を見る限りおそらくは只の殺しじゃない。そんな予想は簡単に立てる事が出来た。

「ロックの思ってる通り殺しなんて珍しい話じゃねぇが…ホテル・モスクワ相手となると話は別だ。この一ヶ月で六人も殺られてる」

 ホテル・モスクワ。ロアナプラに住んでる人間なら誰でも頭の中に入れておかなければならない名前だ。ここロアナプラ含め、タイ支部を仕切っているバラライカさんが相当やばい人だ。当然本人を目の前にそんな事は口が滑っても言えないが。

 それにしてもロアナプラでホテル・モスクワに喧嘩を売る人間がいるのか?そんな命知らずの人間が此処に居るとは思えないな…。

「正解だよロック。外の人間がでけぇ花火をロアナプラでぶちかまそうとしているのさ」

 あぁ…これは暫くロアナプラを出たほうが命の危険がなくなるかもしれない。

 だけど世の中はそう甘くない。ダッチの重要な話ってのと、このホテル・モスクワの話…もはや嫌な予感しかしない。

「それで仕事の話なんだが…」

 その日僕は…死ぬんだなと冗談抜きで感
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