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BlackLagoon~Twilight which falls~
Twilight which falls
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へと向かう。これ以上店の請求額を増やされるなんてたまったんもんじゃない。ここんとこ仕事がないからラグーン商会だって俺の懐にだって金はない状態なんだ。あぁ、ダッチに何を言われるかわかったもんじゃない。

「ッチ。分かったよ!仕方がねぇ」

 レヴィも渋々だと行った感じだが僕の提案には納得してくれた様子なので安心して店の裏口へと急いで向かう。

 裏口の扉を開き、どこを走っても追いかけてくる弾丸の嵐をどうにか避けながら何かあったことを考えて裏口の方に停めてあった車の中に飛び込み、流れるような動作で車のエンジンを掛けた。エンジンが掛かったと同時に車に乗り込んだレヴィを傍目で確認してから遠慮なくアクセルペダルを踏み込み、急加速でyellowflagを後にした。

−−−−−−

「おいおいロック。こいつはどういう事だ?」

 ラグーン商会に薄汚れた姿で帰るなりダッチに突きつけられたのは一枚の紙切れ。

 おいおい…嘘だろ?幾らあのチンピラを撒くために遠回りしたとは言えyellowflagが蜂の巣になってからそう時間は経ってないはずだぞ?

 と、そう思っても俺の目の前に書かれてるのは請求書とでかでかと書かれたyellowflagで壊れた備品の数々が記載された紙だ。錯覚でも幻覚でもない。一番したにまとめられた請求額も…現実だ。

 あぁ、何故こんな異常な額が送られなければならない。俺がなにかしたか?否!俺は何も悪い事はしていない!そうだ…こんな請求書を送られた原因は間違いなく後ろで不完全燃焼状態にあるレヴィが悪い!

「おいレヴィ!この額どうするんだよ!お前一人で払えよな!」

「はぁ?お前だってあの場にいただろ!お前も払えよな!」

 何故俺が?俺は一人で争いごとを避けるかのように静かに飲んでいたのに?確かにレヴィはチンピラに喧嘩を売られた側だ。そこを考慮するなら全てにレヴィに非がある訳ではないと分かる。でも!それとこれとは話が別だ!一度や二度の話じゃない。この請求書がこんな迅速に送られてきたと言う事はバオも恐らく頭の中が相当沸騰しているだろう。

「どうしてそうなる?俺は何もしちゃいないだろ!」

「んなもん知るか!お前のあの場にいたんだから払うのが常識だろ!」

「まさかレヴィに常識を問われるとは思ってなかったよ!」

 まさに買い言葉に売り言葉。僕は自分の言っている事が間違っているとは思わない。そして…レヴィの言っている事も正直間違っているとは思っていない。一般的に考えるのならばレヴィの言っている事は滅茶苦茶かもしれないが、ここはロアナプラ。常識なんて言葉は存在しない。

 つまり何が言いたいのかと言うと…引いた方の負けだ。

「オーケーオーケー…。クールに行こうぜお二人さん。此処で喧嘩お
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