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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-47隠されるもの、守るもの
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いものは無いんだが、まあ隠すってくらいだからね。見て簡単にわかるようじゃ、困らあね」


「ウソじゃないよ、ほんとだよ!夜になるとあの塔の窓から、きれいなお姉ちゃんが顔を出すんだ!」
「きれいな、お姉ちゃん?……ピンクの髪の、白い肌のひと?」
「うーん。暗いから、はっきりわからないけど。そうだったような気がする」
「そうなのね。ありがとう」
「信じてくれるの?ありがとう!……まだ子供だけど、お姉ちゃんも可愛いね!将来はきっと、きれいなお姉ちゃんになるよ!」
「そうなの?……ありがとう?」
「ねえねえ、お姉ちゃん!ボクと一緒に遊ばない?」
「ごめんね。みんなが、待ってるの。それじゃあね」
「あっ、お姉ちゃん!」


「オレは、ルビーの涙を流すというエルフを探してやってきたのだ。もしそのエルフを捕まえることができたなら、きっと大金持ちになれるぞ!」
「何……?いかに他種族とは言え、か弱き者を虐げて、大金を得ようと言うのか。鍛えて得た力をそのようなことに用いるとは……戦士の風上にも置けぬ」
「ああ?別にオレがなにしようが、あんたにゃ関係ねえだろ!」
「ああ、関係無い。人の道を外れた旅人の一人が、こんなところで命を落とそうとも。全く、関係が無いな」
「ひいっ……し、正気か!?ちょっとエルフを虐めるって、言ったくらいのことで!あんたは、人間を殺すのか!?」
「……そうだな。言うだけで済ませるならば、必要は無いな。もしも本当に、それだけで済ませるならば」
「……き、決まってるだろ!冗談だよ、そんなもの!か弱いエルフを虐めてまで、金を稼ごうだなんて!そんな非道なことを、戦士の端くれであるこのオレが、するものか!」
「そうか。ならば良い。その言葉、努々(ゆめゆめ)忘れるな。もしも(たが)えれば」
「わかってるよ!男に、二言はねえ!……と、ところで、あんた。……名前は」
「……再び(まみ)えた時に、その言葉を(たが)えて居らねば。その時には、名乗りもしよう」
「そ、そうか。わかったよ、オレはこれから真っ当に生きる。だから、また会った時には……いや、いい。またな」


「地獄の帝王が復活すると、わしらホビットも滅ぼされるのかのう。心配だのう……」
「この村にも、地獄の帝王の噂は届いているのですか」
「村で店をやってる、人間のじいさんがな。世間話で教えてくれたんだよ」
「ヒヒーン!心配しなくても、ピサロ様が上手くやってくれるよ!ヒヒーン!」
「うおっ、喋りやがった、この馬」
「わんわん!ぼくたち、ピサロ様に頭を良くしてもらったんだ。人間の言葉だって、しゃべれるよ!」
「そうなのですね。どうやって、そんなことを。魔法かなにかですか?」
「にゃあ、にゃあ!これもみんな、進化の秘法のおかげだにゃん。ピサロ様に、感
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