17奴が出た!
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を我輩に渡すのであるっ!」
急に映像が現れた。そいつはムキムキな身体に白衣を着た緑色のキモイ男。手には赤いギターを持ち、かき鳴らしている。
「誰だお前」
いや、知っているけどあえて言わないと!
「何と!? 我輩を! 一億年に一度と呼ばれた天才科学者たる、このドクター・ウェストを知らないっ!? ななななななな何たる無知! 無知とは罪!無知とは悲劇! 悲しみと絶望に彩られた君の人生は喩えるならば、この手のひらに舞い降りた儚い淡雪……雪がすべてを白く埋め尽くす……僕の悲しみも何もかも……ゴゴゴゴゴゴ……
何? 何が起こったの? な、雪崩れ!? ギャー!」
わざわざツッコミまで自分でしてくれたぞ、この馬鹿。
「まあ取りあえず、こちらはGOATより委託されたPMCだ。大人しく除装を行い、投降せよ」
「若者よ、どうしても我輩の邪魔をするというのなら死して我輩とブラックロッジの糧となるのがモアベターな選択と言えよう! 貴様の死を乗り越えて、我輩はまた少し大人になった! さらば、少年時代! 一夏だけの淡い恋心! アイム・ロッケンロール!」
「AP、投降する気がないようだ。追われていた少女を……って、いないな」
『こちらで既に追跡しています。そちらは出来れば確保してください』
「了解」
振り下ろされるドリルを右に避ける。すると、もう片方の手のドリルをこちらに接近させてくるので、GNバスターソードIIIを分離させて、飛び上がりざまに一閃して、片手ずつで相手の両手を斬り落としてやる。そして、蹴りをかまして吹き飛ばし、足を切断する。普通ならこれで終わる。だが、相手はあのドクターウエストだ。
「ドクタァァァァァァァァァァ――ッ・ウェェェェェェェェェェストッッッッ! 先程はちょっぴり油断しただけであり、まあ、そんなドジっ娘なところが萌えと言うか。だけど、とっても努力家で、ひたむきにガクシャタで真っ直ぐな我輩が好き。くくくく……委託PMCとか言っておったな! この天才!ドクター・ウェストが味わった屈辱! 倍返しにしたうえにお釣りは取っといて貰うとしよう! レッツスイッチオン!」
デカブツから何かが飛んでいき、デカブツが少しすると大爆発を起こした。どうやら、飛んでいったのがドクター・ウエストのシュミクラムのようだ。
「AP、追えるか?」
『駄目です。既に移動を多数行い、追いきれません。それと、少女の方も撒かれました。申し訳ございません』
「データは?」
『そちらは確保してあります。少女の方は少しすれば特定は可能です』
「なら問題無い。これよりデカブツを回収して帰投する」
『了解。離脱プロセスを開始します』
さて、おそらく少女はあの
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